2012 Fiscal Year Annual Research Report
ニューロン分化におけるシグナル統合因子としてのSbno1
Project/Area Number |
22570202
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
勝山 裕 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10359862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺島 俊雄 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20101892)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 神経分化 / シグナル伝達 / 転写調節 |
Research Abstract |
floxed Sbno1変異マウスにEmx1-Creドライバーマウスをかけあわせて、大脳皮質領域に特異的にSbno1欠損マウスでは大脳皮質が失われる。このマウスで、胎生期11日目、12日目、13日目、14日目に免疫組織学的解析を行った結果、ニューロン分化が正常よりも早期に開始し、直ちに神経幹細胞が枯渇する事が分かった。更に分化したニューロンはTUNELやactive Caspase3陽性となる事からアポトーシスが起きている事が明らかとなった。この様な細胞死はDNA修復機構の異常によって起こる事が報告されている事から、DNA修復へのSbno1欠損の影響を調べるためにγH2Axの発現を調べた。この分子は損傷を受けたDNA部位を標識するが、DNA修復機構が働かない場合、γH2Axの発現が維持される。しかし、Sbno1欠損胚ではγH2Axの発現が正常と違いが見られなかった。次に細胞死を起こす原因として癌抑制因子であるp53の発現を調べた。p53の発現はSbno1変異マウスで劇的に増加していた。p53タンパクは細胞内では分解制御を受けている。p53の分解を抑制する因子として脱ユビキチン化酵素Otub1が知られている。一方で我々はyeast two hybrid法によってSbno1結合因子の候補としてOtub1を単離している。そこで、Otub1の発現へのSbno1欠損の影響を調べたが、入手できた抗Otub1抗体では内在性のOtub1を神経組織で検出する事は出来なかった。Otub1の大脳皮質発生における働きを調べるためにin utero electroporation法によってOtub1過剰発現を行った。Otub1過剰発現によってニューロン分化が亢進した事からSbno1はOtub1機能を介してニューロン分化に影響を与えている事が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Dynamic changes in the gene expression of zebrafish Reelin receptors during embryogenesis and hatching period2012
Author(s)
Imai, H., Oomiya, Y., Kikkawa, S., Shoji, W., Hibi, M., Terashima, T., Katsuyama, Y.
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Journal Title
Development, Growth & Differentiation
Volume: 54(2)
Pages: 253- 263
DOI
Peer Reviewed
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