2012 Fiscal Year Annual Research Report
トランスポゾン様遺伝子の進化的多様化と機能性非翻訳RNA解析
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22580005
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
富田 因則 鳥取大学, 農学部, 准教授 (70207611)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ムギ類 / トランスポゾン / RNA / 構造変異 / 遺伝子発現 / クラスター |
Research Abstract |
RevolverトランスポゾンのcDNAライブラリーの塩基配列を決定した結果、5クラスに分類され、第1エキソンの構造が全く異なる完全長cDNAが見いだされた。cDNAの5’末端から約100 nt下流にプライマーを合成して全RNAとアニーリングさせた後,逆転写酵素でプライマー伸長反応を行った結果、転写開始点はcDNAの5’末端に対応していた。5個のcDNAは、全長1597 bpで第2イントロン(1210 bp)、第3エキソン(301 bp)を持つが、その5’側に通常ない86 bpの配列を持っている。他方、4個のcDNAも、全長380 bpで上記の1597 bpのcDNAに対して第2イントロンを欠くものであり、多様なノンコーディングRNAが転写されていた。 一方、保存性の高い翻訳領域を持つcDNAをベクターpET32a(+)にSal I、Nco I消化で連結させて発現ベクターを作製し、大腸菌BL21(DE3)、BL21(DE3)PLysSに形質転換した。これを、シングルコロニーからA600=0.6になるまで培養し、1 mM IPTGを加えて融合タンパク質の発現を誘導した。LB培地ではBL21(DE3)PlysS菌の沈殿上に発現タンパク質が不溶化したゾル状物質が観察され、BL21(DE3)菌をTB培地で培養した場合に約20 kDaのタンパク質が10%SDS-PAGEで検出された。このcDNAプローブの染色体FISH法により、ドット状で点在するクラスターが1R短腕の中央介在部, 2R短腕の末端近傍の介在部と動原体付近の2箇所, 5R短腕の中央介在部と長腕動原体付近と中央介在部の3箇所に再現性高く検出された。この他, 6R短腕の中央介在部と長腕動原体付近の2箇所, 3R長腕動原体付近, 4R短腕中央介在部のシグナルも特徴的であり、Revolverコア遺伝子はクラスター状に存在していた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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