2010 Fiscal Year Annual Research Report
TILLING法を用いたダイズ脂肪酸組成の代謝工学的改良
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22580006
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
穴井 豊昭 佐賀大学, 農学部, 准教授 (70261774)
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Keywords | ダイズ / 突然変異体 / 脂肪酸 / TILLING法 / 逆遺伝学 |
Research Abstract |
本年度は、4種類のアシル-ACPチオエステラーゼ(Glyma04g21910,Glyma05g08060,Glyma06g23560およびGlyma17g12940)および3種類のステアロイル-ACP不飽和化酵素(Glyma02g15600,Glyma07g32850およびGlyma14g27990)をコードする遺伝子について、遺伝子特異的なプライマーを設計し、本年度購入したリアルタイムPCR装置を用いた定量的RT-PCR(qRT-PCR)により遺伝子発現パターンの解析を行った。その結果、このうちGlyma06g23560を除く6遺伝子については未熟種子での発現が確認され、貯蔵脂質の脂肪酸組成に対して影響を与えていると考えられた。 そこで、このうち未だ突然変異体が得られていない2種類のアシル-ACPチオエステラーゼ(Glyma05g08060およびGlyma17g12940)を標的として、ハイスループット型に改良したTILLING法を用いて、我々が既に作製しているダイズ突然変異体ライブラリーに加え本年度新たに作製したフクユタカ由来の変異体ライブラリーに対するスクリーニングを行った。その結果、数個め突然変異体候補系統が得られており、現在、変異部位の確定を進めている。 これに加えて、前述のTILLING法により小胞体型ω-3不飽和化酵素をコードするGlyma18g06950遺伝子に変異を生じたA9系統の単離にも成功したことから、現在この変異遺伝子のリノレン酸含量に対する効果の確認を進めている。
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[Journal Article] A map-based cloning strategy employing a residual heterozygous line reveals that the GIGANTEA gene is involved in soybean maturity and flowering.2011
Author(s)
S.Watanabe, Z.Xia, R.Hideshima, Y.Tsubokura, S.Sato, N.Yamanaka, R.Takahashi, T.Anai, S.Tabata, K.Kitamura, K.Harada
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Journal Title
Peer Reviewed
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