2012 Fiscal Year Annual Research Report
カテキン類からプロアントシアニジン合成で働く遺伝子およびタンパク質の解析
Project/Area Number |
22580011
|
Research Institution | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
Principal Investigator |
松井 勝弘 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター・作物開発・利用研究領域, 主任研究員 (30343974)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | プロアントシアニジン / MYB転写因子 / CRES-T |
Research Abstract |
植物におけるカテキン類からプロアントシアニジン(PA)が合成される過程は未だ明らかにされていない。本研究ではこれまでに普通ソバより単離したPA合成を制御すると考えられるMYB転写因子遺伝子等を利用して、プロアントシアニジン合成で働く遺伝子やタンパク質を明らかにしようとするものである。普通ソバ由来のPA合成を制御すると考えられたMYB転写因子遺伝子をアラビドプシスおよびタバコで高発現させた形質転換体およびこの遺伝子にリプレッションドメインを付加して、この転写因子が制御する遺伝子の発現を抑制(CRES-T)した形質転換体を作成した。タバコにおいてソバ由来MYB転写因子遺伝子を高発現させた形質転換体では花弁にPAを蓄積することをDMACA染色およびHPLC分析で確認した。この形質転換体からRNAを抽出し、cDNAにした後、フラボノイド合成系のどの遺伝子が活性化され、また抑えられているのかをリアルタイムPCRを用いて分析した。さらに、アラビドプシスのPAを制御するTT2遺伝子に変異が生じ、PA合成ができなくなったtt2変異体に、ソバ由来のMYB転写因子を導入した形質転換台ではPA合成が回復した。これらのことから、これまでに単離したソバ由来MYB転写因子遺伝子は明らかにタバコとアラビドプシスにおいてPA合成を制御していることが明らかとなった。タバコにおいてMYB転写因子遺伝子を高発現させた形質転換体とコントロールのサムスンを用いてcDNA-AFLPを行い、バンドの比較を行ったところ、多くの異なるバンドが確認され、さらにそれらバンドが不安定であったため、現在のところPA合成で特異的に働く遺伝子の同定ができていない。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|