2012 Fiscal Year Annual Research Report
中国産多収性水稲品種における窒素および水利用効率の評価と向上に関する研究
Project/Area Number |
22580015
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
宮崎 彰 高知大学, 教育研究部自然科学系, 准教授 (00304668)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 由徳 高知大学, 教育研究部自然科学系, 教授 (00093956)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 国際研究者交流 / 中国 / 水稲 / 窒素吸収 / 水利用効率 |
Research Abstract |
中国産多収性水稲品種は大穂型で一穂籾数および千粒重が大きく極めて高い収量生産(8-12t/ha)を有するが、この背景として窒素および水の利用効率が高いことが考えられる.中国産多収性水稲品種の窒素・水利用効率を評価し、窒素・水を有効利用するための栽培技術の構築、優良品種の特性の解明を行った。 (1)中国産多収性水稲品種の収量性、窒素吸収および窒素利用効率に及ぼす緩効性肥料の施用効果:緩効性肥料の施用により、施肥窒素利用効率が高まるとともに、窒素吸収量および乾物生産量が増加し、収量生産が増加した。緩効性肥料の施用は、収量生産に対する窒素利用効率(NUEg)の高い中国産品種で効果的であった。前年度までのこれら成果をとりまとめ、学会誌へ投稿し、3報が受理された。 (2)節水栽培した中国産多収性品種の水利用効率の評価:高知大学の圃場において中国産品種および日本産品種を供試し、土壌水分条件の異なる処理(天水区、節水区、湛水区)を移植後32日目から成熟期まで設けた。土壌からの温室効果ガス(亜酸化窒素)の放出速度は土壌乾燥および窒素追肥により有意に増加した。節水処理により揚稲4号および津星2号では、有効茎歩合の増加により穂数および籾数が有意に増加したが、千粒重および登熟歩合の減少がみられ、収量には有意な処理間差がみられなかった。灌水量の制限により水利用効率が有意に向上し、湛水区と比べ節水区で1~14%、天水区で13~30%の節水効果がみられたが、品種間差はみられなかった。 (3)天津市における節水栽培実証試験:天津農学院の圃場において節水栽培の現地実証実験を行ったが、新設された実験圃場の水管理に不具合が認められ、次年度に別の圃場で再試験をおこなうこととなり、圃場計画を再設計した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)