2012 Fiscal Year Annual Research Report
倍加半数体系統を利用したネギ属高精度染色体地図の開発
Project/Area Number |
22580033
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
執行 正義 山口大学, 農学部, 教授 (40314827)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 真一 山口大学, 農学部, 教授 (30243629)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | シャロット / タマネギ / 倍加半数体 / 雌性発生 / 雄性不稔性回復遺伝子 / サポニン / QTL / タマネギ乾腐病 |
Research Abstract |
タマネギとシャロットの倍加半数体系統間のF1雑種由来の小花を培養することで得られた雌性発生個体分離集団(100個体)の植物体養成が完了し、連鎖解析による遺伝子マッピングが可能となった。113 種類のDNA マーカーによる連鎖解析を行った結果,12 連鎖群, 102 マーカーからなる全長 807cMの連鎖地図を構築することができた.さらに,シャロット由来単一異種染色体を添加したネギ系統シリーズを用いることにより12 連鎖群を8種類の染色体へ振り分けることができた. これまでの一連の研究により,F1雑種の‘S型細胞質雄性不稔に対する稔性回復遺伝子座(Ms)’における遺伝子型はヘテロ接合であることがわかっている。そこで,Yangら(2012)が開発したMs遺伝子座の遺伝子型判別マーカーをParkら(2012)のMs遺伝子座近傍マーカー(3種類)とともにマッピングすることを試みた。その結果,全てのマーカーが第2染色体連鎖地図中のMs遺伝子座付近にマッピングされた。また,過去に構築された同染色体の連鎖群(Parkら,2012;MaCullumら,2012)中にみられる本研究と共通なマーカーを用いて3種類の地図を統合したところ,現存するマーカーのうちParkらのものがMs遺伝子座に最も近接していることが明らかになった。 上記の分離集団を用い,タマネギ乾腐病を引き起こすフザリウム属菌に対して強い抗菌作用を示すサポニン化合物の根部含量に関するQTL(量的形質座位)解析を行ったところ,これらの生産に関与するQTLが第1染色体上に検出された。添加系統シリーズの分析により,本染色体上にはサポニン生合成の鍵酵素であるSqualene synthaseの遺伝子が座乗していることが分かっており,量的変化に本遺伝子が関与することが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|