2012 Fiscal Year Annual Research Report
ダイアンソウイルスの細胞間移行とゲノム複製機構との関連性の解明
Project/Area Number |
22580047
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
海道 真典 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (20314247)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞間移行 / 植物ウイルス / 移行タンパク質 / 複製酵素複合体 / 宿主因子 |
Research Abstract |
申請者は二分節型ゲノム構造を取るプラス鎖RNAウイルスでマメ科植物の重要病害ウイルスであるRed clover necrotic mosaic virus (RCNMV)の細胞間移行機構の分子レベルでの解明を目指している。 これまでにRCNMVの移行タンパク質(MP)と相互作用する宿主植物(Nicotiana benthamiana)因子として葉緑体局在性のGlyceraldehyde 3-phosphate dehydrogenase(GAPDH-A)タンパク質を同定し、GAPDH-AがRCNMVの細胞間移行に関与する宿主因子であることを明らかにした。さらにGAPDH-Aの細胞内局在を詳細に調べた結果、GAPDH-AはRCNMVの複製酵素複合体中のRCNMV複製酵素成分タンパク質p27とMPとを橋渡しする因子ではないかと示唆されるデータを得ていた。 今年度の研究で、申請者は免疫沈降実験を行い、in vivoでGAPDH-AとRCNMV MPが確かに結合することを明らかにした。またp27とMPとの免疫沈降を行い、両者が相互作用することを明らかにした。しかし大腸菌に発現させたp27とMP間のin vitroにおける免疫沈降実験によって両者の相互作用が確認されたことから、p27とMPは直接結合すると考えられ、GAPDH-Aがp27とMPの間に介在するというモデルは否定された。さらにGAPDH-Aをサイレンシングさせた植物におけるp27-MP間相互作用が減少するかどうかを調べたが、減少傾向は見られなかったことから、GAPDH-A以外にp27-MP間の結合を介助する因子が存在することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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