2012 Fiscal Year Annual Research Report
分子量分布からみた家畜ふん堆肥中の有機態窒素の実体解明
Project/Area Number |
22580073
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Research Institution | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
Principal Investigator |
森泉 美穂子 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター土壌肥料研究領域, 主任研究員 (10220039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 俊朗 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター土壌肥料研究領域, 上席研究員 (20355647)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 堆肥 / 土壌有機物 / 分子量分布 / アミノ酸 / サイズ排除クロマトグラフィー化学発光窒素検出法 |
Research Abstract |
1.埋設試験における堆肥抽出物の分子量分布の変化 埋設試験における堆肥添加土壌の80度16時間水抽出物の分子量分布の変化をサイズ排除クロマトグラフィー化学発光窒素検出法により測定した.その結果、抽出有機態窒素は、(1)分子量の大きな生体物質(分子量>100kDa)および(2)腐植酸様物質(分子量100-20kDa)は6ヶ月以内に開始時の5~20%程度まで減少するのに対し、(3)フルボ酸様物質(分子量20kDa以下)は,開始時の40%程度までしか減少していないことが分かった。したがって,土壌有機態窒素の挙動は分子量ごとに異なっているものと推察される. 2.埋設試験における堆肥抽出物のアミノ酸量の変化 埋設試験に供試した堆肥添加土壌の80度16時間水抽出物を加水分解し、その17種類のアミノ酸量が埋設期間にどのように変化するかを調査した.その結果、埋設期間が長いほど全てのアミノ酸量が減少するものの,組成比では,アルギニンやリシンが減少し,アラニン,フェニルアラニン,ロイシン,イソロイシンなどが増加していることが明らかになった.アミノ酸組成比の時間変化は,アミノ酸の種類によって分解速度や土壌への吸着速度が異なることによるものと考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)