2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22580094
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
小田 忍 金沢工業大学, バイオ・化学部 応用バイオ学科, 教授 (00503963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀邊 英夫 金沢工業大学, バイオ・化学部 応用化学科, 教授 (00372243)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 微生物機能 / 界面バイオリアクター / 界面発酵法 / 糸状菌細胞 / 中空微粒子 / イオン交換性微粒子 / 疎水性微粒子 |
Research Abstract |
平成24年度までの成果として、アニオン交換性微粒子あるいは疎水性合成高分子微粒子をポリアクリロニトリル製中空微粒子(MS)層に配合することで、糸状菌が位置する水-有機溶媒界面に適度な交換容量の正電荷や疎水性を付与することにより、糸状菌のアルカン水酸化活性並びに脂溶性二次代謝物の発酵能が有意に増加することを見出した。平成25年度は、上記の現象についてより詳細な解析・再試験を実施するとともに、カチオン性と疎水性の両物性をMS層に付与した場合に、糸状菌の有する水酸化活性が相乗的に増大するか否かの検討を行った。 前者の詳細な解析・再試験に関しては、カチオン性と疎水性の両物性について樹脂微粒子の粒径並びに配合比を変動させてそれらの添加効果を確認した結果、両物性の効果が整合的に確認され、また、両物性には最適値が存在することが判明した。さらには、カチオン性微粒子が糸状菌の増殖を大きく促進することによってポジティブな影響を及ぼしているのに対して、疎水性微粒子には有意な増殖促進効果は認められず、正電荷とは異なる機構で糸状菌の発酵並びに水酸化活性を亢進させている可能性が示唆された。 なお、両物性の相乗効果に関しては、方法上、両者の配合比を最適配合比まで引き上げることが困難であったため、両者の最適量の半量づつの配合で検討した。その結果、水酸化活性は相乗的には増大しなかった。この問題に対しては、MS-カチオン性微粒子-疎水性微粒子の複合層の形成を2ないし3段階で行わせる等の改良法を通じてカチオン性と疎水性の両物性の最適化を図り、再度チャレンジする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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