2012 Fiscal Year Annual Research Report
耐熱性DNA修復促進タンパク質の構造機構解析による実用化アプローチ
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22580098
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
鳴海 一成 独立行政法人日本原子力研究開発機構, その他部局等, 研究員 (90343920)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 放射線 / 遺伝子 / 微生物 / タンパク質 / DNA修復 / 耐熱性 |
Research Abstract |
好熱菌デイノコッカス・ジオサーマリスのpprA遺伝子(Dgeo_2628)を常温菌デイノコッカス・ラジオデュランスで発現させる系を構築した。このためにまず、デイノコッカス・ラジオデュランスのゲノム上に存在するpprA遺伝子(DR_A0346) 及びその上流の216bpプロモーター領域をスペクチノマイシン耐性遺伝子と二重交叉で交換し、遺伝子破壊株XPA2を作製した。H22年度に作製したデイノコッカス・ジオサーマリス-大腸菌シャトル発現プラスミドpDG2628L1は、デイノコッカス・ラジオデュランスで複製できなかったため、デイノコッカス・ジオサーマリスpprA遺伝子及びその上流の231bpプロモーター領域を含む計1140bpをPCR増幅し、デイノコッカス・ラジオデュランス-大腸菌シャトルベクターpRADN1に挿入し、発現プラスミドpRAD-DG2628L1を作製した。この発現プラスミドを遺伝子破壊株XPA2に導入したプラスミド相補試験株XPA2(pRAD-DG2628L1)は、XPA2株のガンマ線感受性を相補し、野生株レベルに耐性を示した。この結果は、Dgeo_2628がDR_A0346の機能ホモログであることを示すと同時に、好熱菌由来のPprAタンパク質が常温でも安定に機能を発揮することを示すものである。今後は、耐熱性 PprAタンパク質の機能を利用した新たな遺伝子工学試薬の開発を目指し、pprA遺伝子が存在しない近縁種高度好熱菌サーマス・サーモフィルスでデイノコッカス・ジオサーマリスpprA遺伝子を発現させ、遺伝子シャッフリングによってランダム DNA組換えを繰り返すことで、高耐熱化した PprAタンパク質を進化分子工学的に獲得することを計画している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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