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2010 Fiscal Year Annual Research Report

精巣上体特異的カルボキシルエステラーゼ(CES4)の生理機能と発現調節機構

Research Project

Project/Area Number 22580100
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

山下 哲郎  岩手大学, 農学部, 准教授 (20202377)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森松 正美  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 准教授 (70241370)
Keywords精巣上体 / エステラーゼ / 酵素
Research Abstract

CES4遺伝子欠損マウスから精巣上体を採取し、野生型マウスの精巣上体と種々の表現型の差異を比較解析することにより、精巣上体に特異的に発現しているカルボキシルエステラーゼであるCES4の生理機能の解析を行った。
(1)CES4発現の組織特異性について
マウスの精巣上体において、頭部、体部、尾部に分割し、抗マウスCES4抗体を用いたウエスタンブロッティングを行ったところ、マウスにおいても、ヒツジやブタと同様に精巣上体の体部から尾部にかけてCES4の発現が見られ、特に精巣上体尾部においてCES4の発現量が多いことが分かった。
(2)CES4の精子の形態形成への関与の解析
野生型およびCES4欠損マウスで巣上体精子の形態を光学顕微鏡と透過型電子顕微鏡により観察を行ったが、精巣上体精子の形態に特に目立った差異はみられなかった。このことから、CES4は精巣上体上皮細胞から精巣上体管腔内に分泌されているものの、精子形成に直接的に関与しているのではなく、精子周辺の環境、すなわち精巣上体管内液の組成を精子が成熟するのに適した環境にするために機能していることが示唆された。
(3)精巣上体の代謝物の網羅的解析
精巣上体抽出物から水溶性代謝物を抽出し、CE/MS装置を用いてメタボローム解析を行った。遺伝子欠損マウスの精巣上体では還元型グルタチオンがほとんど存在しておらず、酸化型グルタチオンとして存在していることが明らかになり、CES4遺伝子の欠損により、精巣上体内が酸化的環境にあることが示され、CES4が精巣上体尾部内において酸化ストレスの緩和に関与している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Recommended nomenclature for five mammaian carboxylesterase gene families human, mouse and rat genes and proteins.2010

    • Author(s)
      Roger S Holmes, Tetsurou Yamashita, et al.
    • Journal Title

      Mamm.Genome

      Volume: 21 Pages: 427-441

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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