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2010 Fiscal Year Annual Research Report

植物の栄養貯蔵過程において遺伝子発現を協調的に活性化する転写因子の機能解明

Research Project

Project/Area Number 22580103
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

前尾 健一郎  名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (00343210)

Keywords植物 / 遺伝子 / 発現制御 / 転写因子 / 栄養貯蔵
Research Abstract

・WRI1遺伝子のプロモーター解析
種々の欠失を持つWRI1プロモーターとGUSとの融合遺伝子の種子登熟過程における発現を解析した結果、RY配列を持たない翻訳開始点上流300bpまでの領域でも種子登熟過程において発現が見られ、200bpまでの領域では発現が見られなくなったことから、WRI1の種子における発現に必要なシス配列は翻訳開始点から300から200bpの領域中に存在することが明らかになった。この100bpの領域を用いて作製した機能獲得型GUSレポーター遺伝子の発現は見られなかった。また、プロトプラストの一過性発現系において、種子マスターレギュレーターによるWRI1の活性化を調べたところ、RY配列を欠失させた600bpのプロモーター領域では、FUS3とLEC2による活性化は消失したのに対し、ABI3による活性化は見られた。
・WAT1,2による遺伝子の発現制御機構
WAT1,2それぞれの過剰発現株を作製し、マイクロアレイ解析をおこなった結果、WAT1,2ともにWRI1の標的遺伝子のいくつかは影響を受けていたが、その影響はWRI1に比べて小さいことが明らかになった。WAT2に関して結合コンセンサス配列を調べたところ、WAT2はWRI1やWAT1とよく似た結合配列を持つことが明らかになった。以上のことから、WRI1サブファミリーは結合配列と標的遺伝子は共通しており、それぞれの発現部位の違いなどにより脂肪酸合成を制御していると考えられる。
・WRI1サブファミリーの二重・三重変異株の解析
wat1 wat2二重変異株は花器官が合着する表現型が見られ、走査型顕微鏡観察により表面のクチクラワックスが減少していることが明らかになった。WAT1,2は花器官における脂肪酸合成を調節しており、これらが欠失すると脂肪駿から作られるワックスが減少しで、花器官の合着が起こっていると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Mutations in MYB3R1 and MYB3R4 cause pleitoropic developmental defects and preferential down-regulation of multiple G2/M-specific genes in Arabidopsis2011

    • Author(s)
      Haga N, Kobayashi K, Suzuki T, Maeo K, Kubo M, Ohtani M, Mitsuda N, Demura T, Nakamura K, Jurgens G, Ito M
    • Journal Title

      Plant Physiology

      Volume: 157 Pages: 706-717

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] WRI1サブファミリーダブルAP2ドメイン転写因子の脂肪酸合成制御における役割分担2011

    • Author(s)
      西雅知、河合都妙、徳田剛史、前尾健一郎、中村研三
    • Organizer
      第52回日本植物生理学会年会
    • Place of Presentation
      (要旨)
    • Year and Date
      2011-03-11

URL: 

Published: 2013-06-26  

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