2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22580196
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
坂本 崇 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (40313390)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ビブリオ病 / 育種 / 連鎖解析 / マイクロサテライト / アユ / 耐病性 / 遺伝子地図 / ゲノム |
Research Abstract |
海産交配系統と累代系統を複数回交配した2つの家系の雌雄を交配、作出した新規家系を解析した。この解析家系のアユ(94尾)の腹腔に、ビブリオ病菌(PH-301)を注射し、水温20℃で6日間の流水飼育を行い、サンプルを解析に用いた。感染実験で得られた死亡魚51尾・生残魚43尾の尾柄部からDNAを抽出し、マイクロサテライトマーカーを用いて分子遺伝学的データ収集した。 アユのゲノムを網羅的に解析するため、1次スクリーニングとして、各連鎖群の両端より2個のMSマーカーを選び合計56個のMSマーカーを使用した。それぞれのMSマーカーにおける対立遺伝子と表現型の関連性は、2×2分割表のχ2検定によって検討した。有意水準はα = 0.05とした。さらに2次スクリーニングとして、χ2検定で有意差があったMSマーカーが属する連鎖群を複数のMSマーカーで解析した。また、遺伝子座の遺伝効果ならびに遺伝子座位の推定は重回帰分析によるinterval mapping法を用いた。解析にはソフトウェアMap Manager QTXb20を使用した (Manly et al., 2001)。permutation testによる2,000回の並べ替えを行い、chromosome-wideでの閾値を設定した。 56個のMSマーカーによる網羅的な解析の結果、統計的に有意差が認められたマーカーは連鎖群4、連鎖群5、連鎖群28上に位置していた。そこで連鎖群4では5マーカー、連鎖群5では9マーカー、連鎖群28では4マーカーを新たに用いてinterval mappingを行った。この結果、連鎖群28でchromosome wideのHighly significantを超えるLODスコア(3.12)を検出した (p < 0.001)。LODスコアのピークに近いMSマーカーは表現型分散の14%を説明可能であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)