2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規脳内成熟制御因子を用いた革新的種苗生産技術の開発
Project/Area Number |
22580204
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
香川 浩彦 宮崎大学, 農学部, 教授 (60169381)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | キスペプチン / キスペプチン受容体 / ウナギ / 成熟機構 / 人為催熟 / 種苗生産 |
Research Abstract |
水産有用魚種の養殖や栽培漁業にとって、種苗生産技術はその根幹をなす重要な技術である。しかし、良質の卵や精子をいつでも欲しいときに生産するという養殖業や栽培漁業にとって理想的な種苗生産技術の開発には至っていないのが現状である。そこで、本研究では、水産重要魚種であるウナギやハタ科魚類を用いて良質卵や精子を欲しいときにいつでも生産できる成熟誘起技術を開発することを目的に新規脳内成熟因子(kisspeptin など)の同定や動態及び生理機能を分子・遺伝子レベルで明らかにするとともに、新たな成熟誘起技術を開発し、いつでも欲しいときに種苗生産できる革新的な技術の開発に資することを目的とする。平成24年度に関しては、以下の実験を行った。 1.ウナギ脳内におけるキスペプチン様ペプチドの分布と機能:ウナギ脳内のキスペプチンの分布を明らかにする目的で、これまで明らかになっているキスペプチンのアミノ酸配列をもとに抗体を作成し、免疫組織化学的な方法を用いて研究を行ったところ、視束前核、終神経節などに分布することが明らかとなり、ウナギでキスペプチンが存在することや生殖に関わっていることが初めて明らかとなった。 2.ウナギのキスペプチン受容体遺伝子(GPR-54)のクローニング:ウナギの脳からキスペプチン受容体遺伝子をクローニングすることに成功した。現在、明らかになった塩基配列をもとに、プライマーを作成し、組織特的発現や成熟に伴う遺伝子発現動態を明らかにする予定である。 3.ウナギのキスペプチンのクローニング:未だに明らかにされていないウナギのキスペプチン遺伝子の部分配列を明らかにすることに初めて成功した。今後、これらの配列をもとに、抗体を作成し、脳内キスペプチンの分布を再確認するとともに、全塩基配列を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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