2012 Fiscal Year Annual Research Report
オボアルブミンのプロテアーゼインヒビター効果に関する研究
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22580220
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
大迫 一史 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (00452045)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オボアルブミン |
Research Abstract |
新鮮な鶏卵から卵白を採取し,卵白からオボアルブミンを単離した。従来の方法は,陽イオン交換からムおよび陰イオン交換カラムの両者を使用して精製するものであるが,陰イオン交換カラムのみを用いて大量に精製する方法を開発した。得られたオボアルブミンの純度をSDS-PAGE,またこれを銀染色処理したもの,および抗原抗体染色を行い確認したところ,市販のオボアルブミン(シグマ社 グレードVII)よりも高かった。単離したオボアルブミンはN-オボアルブミンであるが,これからS-オボアルブミンおよびI-オボアルブミンに誘導した。これら3種のアルブミンの定性は,DSCおよびレーザーラマン分光光度計により行った。これら3種のアルブミンを用いてスクトウダラ冷凍すり身からゲルを調製したところI-オボアルブミンを添加して調製したゲルのみが他の2者を添加したものよりも優位に優れた物性を示した。そこで,I-オボアルブミンが他の2者に比較してプロテアーゼインヒビターとしての効果が高いものと想定し,スケトウダラ肉ホモジネートを調製し,これに先に示したN-オボアルブミンおよび他の2種の誘導体を添加してインキュベートした。ところが,スケトウダラ冷凍すり身に含まれる内在性プロテアーゼ活性が予想よりも低かったため,3者のホモジネート中の遊離ペプチド量に有意な差は見られなかった。次に,市販のトリプシンをバッファーに溶解し,これに先の3種のオボアルブミンを添加したうえで,基質としてのカゼインを添加したところ3種ともプロテアーゼインヒビター効果を示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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