2010 Fiscal Year Annual Research Report
環境保全型柑橘作の成立条件と持続可能な拡大方策の構築に関する研究
Project/Area Number |
22580251
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
胡 柏 愛媛大学, 農学部, 教授 (80248624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 淳 愛媛大学, 農学部, 准教授 (90229435)
板橋 衛 愛媛大学, 農学部, 准教授 (90289645)
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Keywords | 環境保全型農業 / 有機農業 / 環境 / 柑橘農業 / 柑橘 / みかん産業 |
Research Abstract |
1)環境保全型柑橘作の経営実態と農法構成を把握するための調査指標体系(調査票)を開発した。従来の環境保全型農業に関する調査と柑橘作の経営分析調査を活かしつつも、それぞれの弱点を改良した。実態調査で検証したところ、極めて有効であることを確認できた。今後、これを有機柑橘経営調査のモデルとして発信し、同分野の学術発展に貢献することが可能と考える。 2)愛媛県、熊本県で約50軒の有機栽培、無農薬栽培または無化学肥料栽培柑橘作農家の実態調査を実施し、成果の一部を日本有機農業学会等で発表することができた。当初計画を大きく上回る成果であり、研究計画を大きく前進させることになった。 3)環境保全型柑橘作の生産物流通、取組の拡大・定着に関する地域的、組織的取組の実態調査も並行して実施し、一定の成果を収めることができた。 4)実態調査と併せて環境保全型柑橘作経営に関する文献資料の収集整理を行い、次年度研究計画をよりよい形にすることができた。 全体としては計画を上回る進捗であり、最終成果の形が見えてきた。この専門分野の研究空白を埋める価値ある研究成果になることはほぼ間違いない。 なお、東日本大震災の影響で予定した研究事項(学会での関連情報収集等)を実行できなかったこともあり、予算の繰り越しが発生したが、平成23年度で実施することができ、研究全体の進捗への影響はなかった。
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