2011 Fiscal Year Annual Research Report
赤土GAP、環境支払い、協働原則のミックスによる赤土等流出防止プログラムの形成
Project/Area Number |
22580267
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
横川 洋 九州共立大学, 経済学部, 教授 (30007786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯野 誠 九州共立大学, 経済学部, 准教授 (50550050)
中山 伸介 九州共立大学, 経済学部, 准教授 (30289350)
坂井 教郎 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (80454958)
森高 正博 九州大学, 連合農学研究科, 助教 (20423585)
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Keywords | GAP設計 / DEA分析 / ISO内部監査システム / コーズ・リレイテド・マーケティング |
Research Abstract |
今年も現地調査を実施し、以下の成果を得た。 石垣島のサトウキビ農家の赤土流出防止対策アンケートを実施。緑肥,株出し,グリーンベルトという対策間の逆選択を考慮したDEA分析を行った結果,緑肥とグリーンベルトは現在の支援なしでも対策の継続が予想されるが,株出しでは,現在の支援がなくても対策を継続する農家は約半数に留まることが明らかとなった。今後,最適なGAP設計のため流出削減効率を最大化する支援の重みを明らかにしていく。 また石垣島の圃場データを用い,これまでの赤土対策の効果を検証し効率的な赤土対策が実施された場合の流出削減効果を試算した。石垣島の圃場データを用い,これまでの赤土対策の効果を検証した。 PDCAサイクルに基づくISO内部監査システムの改善手法を赤土GAPに適用するプログラムの構築も試みている。赤土GAPの効用を高めるため、チェックリストの整備を行い、さらにそのチェックリストを有効に機能させるための組織をISOに倣って構築している。 資金援助面からは、22年度に実施した先行研究レビューをもとに、23年度は石垣島現地で各種のサンゴ礁保全活動を担っている関係者にインタビューを実施し、得られた知見をもとに石垣島サンゴ礁保全活動を対象としたコーズ・リレイテド・マーケティング実施の可能性を検討した。さらにこれまでの先行研究レビュー、現地インタビュー調査をまとめた論文を、日本サンゴ礁学会誌へ投稿中である。 このように環境直接支払いにおけるGAP設計のための新しい知見が得られつつあり、最終年度の24年度は現地報告会を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
赤土GAPの設計方法に関して新しいアプローチが可能となったし、基金造成の手法としてのCRM理論の適用可能性が見えて来た。その他の点でも、着実に作業が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
このプロジェクトは実質的に2年間の現地調査と調査取り纏めを予定していて、その成果が上記のように現れているので、最終年度の今年度は主に沖縄現地で報告会を実施し、研究成果の地域における社会化を狙っている。また、メンバーはそれぞれの成果を学会誌に発表する計画である。
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