2012 Fiscal Year Annual Research Report
3次元ライダーによる農業水利施設の機能モニタリング
Project/Area Number |
22580270
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
細井 文樹 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (80526468)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 可搬型3次元ライダー / 3次元モデル / ため池 / 貯水量 / ネットワークシステム |
Research Abstract |
最終年度であるので、ため池の可搬型3次元ライダーによる現況構造計測データからの3Dモデリング及び貯水量算出プログラムの精緻化、効率化の検討、ため池に隣接した樹木に覆われた部分や水田領域についての3Dモデル化、さらに遠隔水位モニタリングのための実験を行った。 可搬型3次元ライダーの計測地点の数は少ないほど効率がよくなるので、計測地点の最適化を図った。3Dモデリング時に行うポリゴン化処理時のポリゴン数の最適化も行い、滑らかな3次元曲面の形成とメモリに負担なく、画像処理をすみかに行えるよう工夫した。さらにため池に隣接した樹木に覆われた部分や水田領域について、ライダーのレーザービームを地表面まで貫通させ、地表面の情報を取ることで、精緻な3Dモデルを作成する技術を確立した。貯水量の算出プログラムついては、計算速度、計算機のメモリ量、離散化による誤差について前年度にめどがついていたが、上述した計測及び画像処理のさらなる最適化が加わり、計算速度と精度をさらに高めることができた。 ネットワークカメラ等を用いた遠隔水位モニタリングについては、3G及びモバイルWiMAX方式のWiFiモバイルルーターに加え、スマートフォン搭載のLTEテザリング方式を用い、ネットワーク機器によるデータ通信の検証実験をため池近傍の郊外エリアで行った。この実験により、データ量の大きい画像信号の送受信にはWiMaxやLTEなどのブロードバンド回線、機器の遠隔操作信号の送受信では3G等の広域カバー回線が適していることがわかった。これらの回線は場所によってカバーエリアが異なるため、カバーエリアごとの回線選択も極めて重要であることが明らかになった。また、光ファイバが網羅しているエリアでは、有線機器にWiFiなどの無線LAN機器をリンクさせる方法もデータ送受信に有効であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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