2012 Fiscal Year Annual Research Report
地球統計学でダウンスケールされた超高解像度GCMでの流域農地環境将来評価法開発
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22580273
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浜口 俊雄 京都大学, 防災研究所, 助教 (90263128)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 超高解像度GCM出力 / ダウンスケーリング / 地球統計学 / 流域水文シミュレーション / 流域環境評価 / 農業環境評価 / 放射性物質動態 |
Research Abstract |
初年度の設備備品「ユニットコム製超高解像度GCMに仕様ダウンスケーリングシステム」に導入された「超高解像度GCM出力専用地球統計学に基づくダウンスケーリング処理システム」は常時20テラバイトという巨大データからダウンスケーリング生成処理をつづけていく中で,同備品に対して,当該研究目的の第二段階のための水文シミュレーションとその結果を利用した流域農地環境評価処理を同時平行で加えて処理することは極めて非効率的であり,非現実的である.ゆえに第2年度は,先述の初年度設備備品とともに,設備備品「ユニットコム製超高解像度GCM出力仕様流域環境評価システムを並列接続して,連携的に流域水文シミュレーション・流域水環境変動評価計算・生態環境変動評価計算・水質環境変動評価計算・植生変動評価計算・農業環境変動評価計算を行うシステムを構築した.第3年度は上記に加えて,流域単位の農地環境を総合学的に評価するために提案した手法を同システムに組み込んで,連動させられるように設定した.同時に,その評価基準となるデータ資料収拾ならびに評価精度向上を目指し,日本の各大学・各研究機関へ足を運び,更なるシステム性能向上を目指した.計算環境が整ったところで,日本の代表的な実流域を中心に評価を開始し,検討した. 最終的な結果として,研究期間の関係から実流域への適用は限られたものとなったが,2年前に起きた東日本大震災時の福島原発からの放射性物質の飛散落下の影響に関しての考察も行えるシステムを緊急に加え,ヨウ素ならびにセシウムの動態を流出解析ならびに土砂輸送解析で追跡できるシステムに改造した.この結果を阿武隈川流域に適用して検証し,同動態解析が有効であることを確認した. 以上を用いて,流域の農業環境評価を可能とするシステムの完成に至った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)