2010 Fiscal Year Annual Research Report
気候変動下における水田依存性トンボ類の保全に向けた灌漑システムの開発
Project/Area Number |
22580278
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
神宮字 寛 宮城大学, 食産業学部, 准教授 (10299779)
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Keywords | アキアカネ / ライシメータ / 水管理 / 中干し / 栽培管理スケジュール / 卵越冬 / 低温処理 / 休眠 |
Research Abstract |
【22年度研究成果・研究準備状況】 ・水田灌漑時期の変化に関する聞き取り調査 地域によってどの程度、湛水期間と中干し時期が異なるのかを調査するために、宮城県内の各地域の水田を現地踏査し、湛水期間と中干し時期を確認した。具体的には、宮城県稲作管理指導指針(基本編)を基に一般的な栽培管理スケジュールに照らして地域ごとの水管理状況を把握した。東日本大震災の影響により、全国的な動向を把握するためのJAへのヒアリング調査は実施できなかった。 ・ライシメータ実験準備のためのアカネ属卵の採取 平成23年実施予定の実験準備としてアカネ類の卵採取を行った。宮城大学付属農場の水田において、アキアカネ、ノシメトンボ、ナツアカネ、マユタテアカネの4種の卵を採集した。夏の高温のため、ナツアカネの卵が十分に採取できなかったので、今年度も採取する予定である。採取した卵は恒温器(H22年備品購入、低温インキュベータ)で今春まで保管している。卵の休眠覚醒のためには、低温に接触する必要があるので、卵は一定期間バイオフリーザーで人工的に低温処理した。低温処理が不十分だった場合に備えて、野外条件下(宮城大学圃場)の卵の保管は実行できなかった。
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Research Products
(5 results)