2012 Fiscal Year Annual Research Report
予測微生物学的手法による食品流通システムの衛生管理
Project/Area Number |
22580289
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田中 史彦 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (30284912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内野 敏剛 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70134393)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 食品安全 / 電磁波殺菌 / 空調制御 / 予測微生物学 / 数値流体力学 / シミュレーション |
Research Abstract |
まず、青果物の紫外線・赤外線照射による初発菌の抑制と相乗殺菌効果の解明では、Escherichia coli NBRC3301 (E. coli)、Pseudomonas fluorescens NBRC13922 (P. fluorescens)、 Staphylococcus aureus NBRC10990 (S. aureus)、Bacillus subtilis NBRC3134 (B. subtilis) 菌懸濁(濃度約106 cfu/ml)にUV-Cを照射(強度0.550 mW/cm2)し、暗所保管した後、UV-Aを照射することによって、照射時間と光回復の度合いの関係を明らかにした。E. coliのみについて顕著な菌の回復が認められ、照射時間と生存率は次式で表すことができた:dS/dt=k(Sm-S)、ここで、Sは生存率、tはUV-A照射時間、kは光回復速度定数、Smは最大光回復生存率である。暗所保管期間が長くなるほど光回復速度定数kは増加する傾向を示しが、Smは減少した(p≦0.05)。紫外線照射後に暗所保管すればE. coliの回復を抑制できることが明らかとなった。 次に、マルチエージェントシステムによるバイオフィルム形成パターンの解析と除去では、バイオフィルムが成長できる仮想3次元空間モデルを構築し、バイオフィルムが成長するパターンをより現実的に再現することを試み、より高度な解析を可能とした。 最後に、CFDによる生産・流通システムの空調衛生管理では、貯蔵施設内温湿度、風速分布予測モデルを構築し、庫内温湿度分布を均一にする空調制御について検討した。数値流体力学解析によって適切な冷凍機吹出風速および加湿器の設置位置を決定し、温度5℃、相対湿度90%を長期安定的に維持する制御法を提案した。また、庫内に殺菌装置を設置する際の適切な取付位置についても明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)