2012 Fiscal Year Annual Research Report
低コストマルチスペクトル画像リモートセンシング用小型無人機の開発と評価
Project/Area Number |
22580295
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
佐藤 淳 岩手大学, 工学部, 准教授 (60324969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 隆 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, 主任研究員 (00355273)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 農業ロボティクス / 精密農業 / UAV・MAV / リモートセンシング / 無人航空機 |
Research Abstract |
近年リモートセンシング技術の農業分野への応用が進み,作物の栄養診断,病害発生評価などにおける有効性が示されている.しかし人工衛星または有人飛行機からの観測は高コストで即時性に欠け,一般の農家が利用可能な段階には至っていない.そこで本研究では,農業リモートセンシングのための新たな画像遠隔計測ツールとしての小型無人機を開発する.これにより10cm級の地上解像度を持つ観測画像を低コストかつ即時的に得ることが期待される. H24年度に岩手大学では全長1.1m,スパン1.8m,全備重量1600gで自動飛行用制御システムを搭載する無人航空機GAV-3の機体を完成した.微風状態(地上風速2m/s以下)での飛行実験により姿勢安定化のための適当なピッチ角比例ゲイン,微分ゲインおよび釣り合い飛行条件を決定した.次に姿勢安定化制御を行った状態で気圧高度および上昇率に対する適当なゲインを決定し,高度維持制御系を開発した. 本機の主なミッションは搭載したマルチスペクトラルセンサADC3を用いて高度100m以上からNDVI画像を撮影することである.飛行実験により,本機がセンサを搭載した状態で観測高度まで実用的な時間で上昇可能(30秒程度)なことを確認した.撮影モードでは機体は自律的に一定高度を保ち水平飛行を行い,操縦者は平面内のコース指示のみを行うことで機体を容易に撮影地点上空に誘導できることを模擬観測実験により確認した. また東北農研では計測予定圃場で,水稲,ダイズ,コムギを栽培した.無人機からの計測により作物の栄養診断が可能かどうか検討するため,窒素施肥レベルを変えて栄養条件の異なる作物を栽培した.また,同様に病害感染および被害度識別が可能かどうか検討するため,水稲にいもち病菌を人工接種していもち病感染イネを作成した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)