2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22580303
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
豊田 淳 茨城大学, 農学部, 准教授 (00292483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長南 茂 茨城大学, 農学部, 准教授 (70312775)
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Keywords | 畜産学 / ストレス / 栄養学 / 成長 |
Research Abstract |
社会的ストレスを受けたラットには顕著な特徴として、ストレスを受けた直後から始まる成長不全が挙げられる。本研究では、社会的ストレスを受けた時に起こる成長不全のメカニズムについて、私共が作製した社会的ストレスモデルラットを実験材料として用いて解析を行う。特に社会的ストレスを受けたラットの成長不全が、自発活動、摂食量、代謝調節機構の変化によるものではないかという仮説を立てて、本科学研究費を活用して今後3年間で検証する。本年度は、社会的ストレスモデルラットの作製し、自発活動、摂食量の解析を行った。同時に代謝調節機構に重要であるラットのマロニル-CoA分析法の最適化を行った。 ●Resident-Intruder Paradigm (RIP)法による社会的ストレスモデルラットの作製 ResidentおよびIntruder双方に雄ウィスターラットを用いた。RIP法により侵入ラットに居住ラットによる社会的ストレスを1日あたり1時間、慢性的に暴露した。これを5週間続けた(ストレス区)。5週間のストレス暴露終了後、侵入ラットを強制水泳試験に供することで、侵入ラットが社会的ストレスモデルになっているかを評価した。うつ様行動を示し、社会的ストレスモデルとして利用できる個体について、以後の解析に利用した。5週間の社会的ストレス暴露期間中、1週間おきに体重測定した。その結果、ストレス区はコントロール区に比べ、ストレス暴露開始1週間から増体が有意に低下した。 ●社会的ストレスモデルラットの自発活動、摂食量の解析 5週間の社会的ストレス暴露期間中、ラットはホームケージアクティビティーモニター飼育装置(小原医科産業)に個別飼育し、自発活動および摂食量を経時的にモニタリングした。ストレス区では自発活動量については低下の可能性があり、摂食量は低下することが確認された。 ●ラット肝臓、視床下部マロニル-CoAの分析法の最適化 アシル-CoAサイクリング法を用いてラットのマロニル-CoA分析法の最適化を行った(Yuka Tokutakeら、BBRC2010)。
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Research Products
(5 results)