2012 Fiscal Year Annual Research Report
胎児期の栄養制御と出生後の甲状腺操作によるブタにおける筋線維数と筋線維型の改変
Project/Area Number |
22580315
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Research Institution | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
Principal Investigator |
勝俣 昌也 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, その他 (60355683)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ブタ / 筋形成 / アミノ酸 / 甲状腺ホルモン |
Research Abstract |
アルギニンを0.76%、グリシンを0.55%含む市販の繁殖雌豚用飼料に、アルギニンとグリシンの濃度が、それぞれ1.5%あるいは1.0%となるように、2つのアミノ酸を強化した。LW交雑種の雌豚に、妊娠25から50日目の期間、上記の強化飼料を慣行量の1.5倍量給与した(n=2、強化区)。対照区には市販飼料を慣行量給与した(n=2)。妊娠25日目までと51日目以降は、すべての豚に市販飼料を慣行量給与した。 分娩後、1日齢の産子から胸最長筋を採取した。さらに各腹の産子から生時体重に基づいて3頭選び、1頭に甲状腺ホルモン・サイロキシンを80μg/kg体重、1頭に抗甲状腺剤プロピルチオウラシル(PTU)を8mg/kg体重、3週間毎日経口投与して、終了時に胸最長筋を採取した。採取した胸最長筋のMHCの各アイソフォームのmRNA発現量を測定した。 平成23年度の飼養試験から得られた成績とあわせて、産子の生時体重、一腹産子数、3週齢までの日増体量のデータを整理した。生時体重は強化区の方が0.1kg重く(1.3kg vs 1.4kg)、一腹産子数は強化区の方が1頭多く(14頭 vs 15頭)、日増体量は強化区の方が18g/d高かったが、有意差は検出できなかった。 平成23年度の飼養試験から得られた産子の胸最長筋とあわせて、MHCの各アイソフォームのmRNA発現量におよぼす影響を整理した。1日齢の産子の胸最長筋のMHC2a型と2x型のmRNA発現量は、強化区の産子のほうが高かった(P<0.05)。3週間の甲状腺操作は、MHC1型、2a型、2b型のmRNA発現量を変化させ(P<0.05)、1型と2a型はPTUの投与で発現量が高くなり、2b型はPTUの投与で発現量が低くなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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