2010 Fiscal Year Annual Research Report
消化管筋線維芽細胞プロテアーゼ活性化受容体の炎症性刺激による発現調節機構
Project/Area Number |
22580334
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
佐藤 晃一 山口大学, 農学部, 教授 (90205914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大浜 剛 山口大学, 農学部, 准教授 (50579018)
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Keywords | PAR / 炎症 / 線維芽細胞 / 受容体脱感作 |
Research Abstract |
プロテアーゼ活性化受容体(PAR)は、トリプシンなどのプロテアーゼによって受容体自身が持つリガンド部位が露出し、受容体自身に結合して活性化する。一方、粘膜上皮細胞の分化増殖の足場になる消化管筋線維芽細胞の,線維化過程におけるPARの役割は明らかとされていない。そこで,本研究では,消化管筋線維芽細胞におけるPARの役割と発現調節機構を,常在型マクロファージとの相互反応という観点から明らかにすることを目的とした。 1)炎症性刺激によるPAR発現の時間的変化 炎症に伴い増加するprostaglandin E2の処置により,PAR2のタンパク質発現量をwestern blotting方により検討したが,PAR2発現量の変化は認められなかった。 2)炎症性刺激によるPAR発現の空間的変化 炎症に伴い増加するprostaglandin E2の処置により,PAR2の細胞な局在を,Flag-PAR2-HAを導入した細胞を用いて検討したところ,PGE2の刺激時間に応じて,細胞膜のPAR2発現量が減少し細胞内発現量が増加した。この結果より,PGE2によりPAR2がinternalization起こすことが示唆された。また,これはEP2またはEP4受容体の活性化を介するcAMP増加により起こることが示唆された。
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Research Products
(2 results)