2012 Fiscal Year Annual Research Report
消化管筋線維芽細胞プロテアーゼ活性化受容体の炎症性刺激による発現調節機構
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22580334
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
佐藤 晃一 山口大学, 獣医学部, 教授 (90205914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大浜 剛 山口大学, 獣医学部, 准教授 (50579018)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 筋線維芽細胞 / IMF / SmcMF / LmcMF / プロテアーゼ活性化受容体 |
Research Abstract |
プロテアーゼ活性化受容体(PAR)は、トリプシンなどのプロテアーゼによって受容体自身が持つリガンド部位が露出し、受容体自身に結合して活性化する。一方、粘膜上皮細胞の分化増殖の足場になる消化管筋線維芽細胞の,線維化過程におけるPARの役割は明らかとされていない。そこで,本研究では,消化管筋線維芽細胞におけるPARの役割と発現調節機構を,常在型マクロファージとの相互反応という観点から明らかにすることを目的とした。 1) 不死化筋線維芽細胞株の作成 消化管筋線維芽細胞を用いた研究の発展を妨げてきた主要因の一つに,株化消化管筋線維芽細胞やその特異的抗体が存在しないことが考えられる。そこで申請者は,ウィルスベクターを用いて不死化した消化管筋線維芽細胞(LmcMF)と自然発生的不死化消化管筋線維芽細胞(SmcMF)の2種類の株化細胞をマウス結腸より樹立し,単離消化管筋線維芽細胞(IMF)と細胞性状を検討した。その結果,α-SMA等のタンパク質発現,LPSに対する反応性などにおいて,3種の細胞で違いは認められず,株化細胞の性状が等しいことを明かとした。 2) 消化管筋線維芽細胞のPARを介する情報伝達系に関する研究 IMFおよびLmcMFとSmcMFを用いて,PAR受容体サブタイプの発現を遺伝子レベルで検討した。その結果,いずれの細胞もPAR1,2,3,4が発現していることが明かとなった。また,PAR刺激により遊走能が活性化され,その刺激はPAR1と4を介したRac系に依存しており,PAR2刺激では遊走が起こらないことを明らかとした。また,PAR1と4の活性化により,p38やERK等のMAPキナーゼ系が活性化されることも明かとした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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