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2010 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病改善をめざした非炎症性マクロファージの誘導と小腸における糖吸収機構への関与

Research Project

Project/Area Number 22580337
Research InstitutionMiyagi University

Principal Investigator

森本 素子  宮城大学, 食産業学部, 教授 (30250301)

Keywords寄生虫 / サイトカイン / マクロファージ / 糖尿病 / 糖輸送担体 / 小腸 / 肝臓 / マウス
Research Abstract

2型サイトカインが糖尿病の病態を改善する可能性について検討するため、糖尿病モデルマウスであるKK-Ay/TaJ1マウスに消化管内寄生虫であるHeligmosomoides polygyrus(Hp)を感染させて2型免疫応答を誘導し、糖尿病病態の変化、非炎症性マクロファージ(AAMacs)の分化、および糖輸送担体(GLUT)の発現について調べた。尿糖を確認したKK-Ay/TaJ1マウス(10週齢)にHp3期幼虫200匹を感染させた。感染後8日目にと殺し、血液生化学検査により血糖値および肝機能の解析を行った。続いて小腸と肝臓を採取し、パラフィンブロックを作成後HE染色、エラスチカ・マッソン染色にて形態的変化を観察した。さらに小腸について凍結切片を作成し、蛍光免疫染色法により線虫が粘膜下に形成するシスト周辺の免疫関連細胞の同定を行った。また、小腸からRNAを抽出し、リアルタイムPCR法を用いてIL-4、IL-13、IFNγ、TNFα、IL-6、ARG-1、GLUT2,4、SGLT-1の遺伝子発現定量解析を行った。その結果、線虫感染によって2型サイトカイン遺伝子の発現が上昇し、肝臓の炎症や肝機能障害の軽減、脂肪肝の改善傾向が観察された。またAAMacsのマーカーであるARG-1の発現も有意に上昇しており、小腸の蛍光免疫染色によって多数のAAMacsが誘導されていることが確認された。小腸における糖輸送担体の遺伝子発現解析では、感染群においてGLUT2およびSGLT-1が有意に減少し、免疫染色の結果からも感染群においてGLUT2の発現抑制が確認された。以上の結果から、2型サイトカイン優位の局所環境が小腸における糖吸収のシステムに影響を与え、肝臓の脂肪蓄積を改善する可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 糖尿病病態改善に向けた2型免疫応答および非炎症性マクロファージの誘導2010

    • Author(s)
      東憲嗣、門脇光、須藤佳子、武藤千鶴、森本素子
    • Organizer
      第150回日本獣医学会
    • Place of Presentation
      帯広
    • Year and Date
      20100916-20100918

URL: 

Published: 2013-06-26  

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