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2010 Fiscal Year Annual Research Report

南九州の放牧牛における膵姪類の簡易診断法の開発と疫学調査

Research Project

Project/Area Number 22580351
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

野中 成晃  宮崎大学, 農学部, 准教授 (50281853)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀井 洋一郎  宮崎大学, 農学部, 教授 (80173623)
Keywords膵蛭 / 小形膵蛭 / 虫卵検査 / 診断 / 分子生物学 / DNA / 18S rRNA / Eurytrema
Research Abstract

膵蛭類の虫卵検査法の改善を目的とし,ナイロンメッシュ法を試みた。一般に膵姪は糞便中への排出虫卵数が少ないと考えられており,診断の精度を上げるには,一度に多くの,あるいは数日間連続して糞便を検査する必要がある。実験に用いた糞便は膵姪重度感染牛から得たものでEPGは22であった。糞便は肝蛭用(目開き150μm)金網メッシュを通した後,500mlのビーカーにて3回簡易沈殿を行い,沈渣を60μm,41μmおよび20μmのナイロンメッシュに通した。メッシュ不通過物および通過物を検査したところ,ほぼすべての虫卵が20μmメッシュにトラップされることがわかった。糞便量を変えて検査したところ,5gまでは糞便中に含まれるほぼすべての虫卵が20μmメッシュにトラップされていたが10g以上では処理過程での虫卵ロスが多くなった。本法では検査対象物(20μmメッシュ不通過物)の量が極めて少なく,5gの糞便を検査することで,検査の効率化が図れることがわかった。
次に,明確な結論が出ていない膵蛭および小形膵蛭の種の独立性について検討した。石垣島の感染牛から採取した虫体22隻を形態学的に同定したところ,17隻が膵蛭,3隻が小形膵蛭,2隻が両種の中間型であった。これらについて,虫体の一部からDNAを抽出し,膵蛭類で唯一GenBankに登録配列のある18S rRNA領域のPCR-ダイレクトシークエンスを行った。この結果,形態学的に判別できた膵蛭7隻,小形膵蛭2隻,中間型1隻の塩基配列を決定することができたが,いずれもGenBankに登録されている膵蛭のものと一致した。今後,サンプル数を増やしてさらに検証を行う必要がある。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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