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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ブタ腸管カリシウイルスの性状解明の進展

Research Project

Project/Area Number 22580358
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

遠矢 幸伸  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20180119)

Keywordsカリシウイルス / ブタ / 下痢 / ノロウイルス / サポウイルス
Research Abstract

本研究はカリシウイルス科に属するノロウイルスとサポウイルスを含むブタ腸管カリシウイルスの病原体としての性状解明を進展させることを目的とする。本年度は養豚場における当該カリシウイルスの検索を行った。
方法:養豚場で飼育されているブタから採取した76の糞便サンプルからRNAを抽出し、3種のプライマーペア(カリシウイルスユニバーサル、ノロウイルス遺伝子型G2用、サポウイルス遺伝子型GIII用)を用いてRT-PCRを行った。増幅されたDNAバンドが認められた場合は塩基配列を決定した。
結果:RT-PCRで検索した76検体中、いずれかのプライマーペアで陽性を示し、その塩基配列がカリシウイルスであることが示されたものは23検体(30.3%)であった。その中には少なくとも3種のサポウイルス(遺伝子型GIII10検体、同GVII6検体、同不明5検体)に加え、近年カナダで発見されたカリシウイルスの新しい属を形成すると考えられているSt-Valerian-like virusに近縁のものが2検体含まれていた。
考察:検索を行った養豚場において、少なくとも4種のブタ腸管カリシウイルスの存在が示された。一方、採材時には下痢などの腸管感染症の症状は認められず、多種類のカリシウイルスが養豚場において潜在的に感染環を成立させている可能性が示唆された。今回、得られたウイルスを含むサンプルは今後、多様なブタ腸管カリシウイルスの性状解明を進めていくために有用な材料と考えられる。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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