2010 Fiscal Year Annual Research Report
イヌとウシの血中インスリン様ペプチド3の免疫測定法の確立と精巣機能検査への応用
Project/Area Number |
22580365
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
川手 憲俊 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (80221901)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 尋通 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (10155252)
稲葉 俊夫 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00137241)
高橋 正弘 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (50582334)
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Keywords | INSL3 / 精巣間質細胞(ライディッヒ細胞) / 酵素免疫測定法(EIA法) / イヌ / ウシ / 潜在精巣 |
Research Abstract |
本年度は、以下のイヌおよびウシのINSL3の免疫測定法の開発を行った。 (1) イヌのINSL3の酵素免疫測定法の開発 イヌの精巣間質細胞の培養液中のINSL3濃度を測定するための酵素免疫測定法(EIA法)を開発した。ビオチン標識ヒトINSL3、抗ウシINSL3抗体およびヒトINSL3標準品を用いたEIA法を用いることにより、培養液中のINSL3濃度を直接測定することが可能になった。本測定法の最小検出濃度(測定感度)は0.025ng/mLで、測定可能な範囲は0.025~5ng/mLであることがわかった。また、抗ウシINSL3抗体は特異性が高く、イヌINSL3との結合性を有することが判明した。本EIA法により、イヌの正常精巣および潜在精巣罹患の停留精巣の培養間質細胞から分泌される培養液中INSL3を検出できることがわかった。 (2) ウシのINSL3の酵素免疫測定法の開発 ウシの血漿INSL3濃度を測定するためのEIA法を開発した。まず、トリフルオロ酢酸とアセトニトリルを用いて血漿からのINSL3を抽出する方法を開発した。さらにEIA法はビオチン標識ウシINSL3、抗ウシINSL3抗体およびウシINSL3標準品を用いて実施した。これらの方法によりウシ血漿INSL3濃度を測定することが可能になった。本測定法の最小検出濃度は0.5ng/mLで、測定可能な範囲は0.5~20ng/mLであり、本EIA法により、出生から性成熟後までのオス牛の血漿INSL3濃度の動態を検出できることがわかった。
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[Journal Article] Detection of relaxin mRNA in the corpus luteum, uterus, and uterine cervix in the bitch.2010
Author(s)
Tamada H, Kawate N, Kawata N, Inaba T, Kida K, Hatoya S, Akune A, Nakama K, Kohsaka T, Sawada T.
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Journal Title
Journal of Veterinary Medical Science
Volume: 72
Pages: 1383-1386
Peer Reviewed
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