2012 Fiscal Year Annual Research Report
猫の肥満がインスリンシグナリングおよびインスリン抵抗性に及ぼす影響の検討
Project/Area Number |
22580370
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
左向 敏紀 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (70153971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 昭博 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 助教 (60549559)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 猫 / 肥満 / インスリン |
Research Abstract |
平成24年度は平成23年度の実験結果をまとめ、論文投稿を行った。これまでの研究では、肥満猫において、市販されている猫用糖尿病療法食4種類を給与し、どの療法食がもっとも血糖値およびインスリン分泌を抑制できるのかを検討した。その結果、食後の血糖値およびインスリン値はすべての糖尿病療法食とコントロール食の間に有意な差は認められなかった。しかしながら、コントロール食は糖尿病療法職に比べて炭水化物含有量が30~50%多く配合されているためGlucose-AUC0-10hourが有意に上昇した。したがって、低炭水化物食である糖尿病療法食は肥満猫においても高炭水化物食(コントロール食)よりも良い血糖管理を行うことが可能であると考えられる。さらに高繊維食である糖尿病療法食は食後のインスリン分泌も低下させることが分かった。これにより肥満の改善に効果があることが示唆される。また炭水化物の含有量が低いほど食後の血中遊離脂肪酸濃度が上昇し、脂肪の異化作用が亢進することが示唆された。よって肥満猫において糖尿病療法職を用いることにより、食後の血糖値およびインスリン値の抑制作用および脂肪の異化作用が亢進することが示唆された。本研究結果を日本獣医学会誌(JVMS)に投稿し、これまでに受理された。さらに、肥満猫において炭水化物の種類を変更し、どの炭水化物源がもっとも食後の高血糖および高インスリン濃度に関連するかを検討した。その研究より、グルコースおよびマルトースで最も高い食後血糖値を示し、さらに高いインスリン分泌も認められた。逆にトレハロースを使用した場合食後のグルコースおよびインスリンの上昇はあまり認められなかった。本研究結果も今後学術雑誌に投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Characterization and comparison of insulinresistance induced by Cushing Syndrome or diestrus against healthy control dogsas determined by euglycemic- hyperinsulinemic glucose clamp profile glucoseinfusion rate using an artificial pancreas apparatus.2012
Author(s)
Fukuta H, Mori A, Urumuhan N, Lee P, Oda H, Saeki K, Kurishima M, Nozawa S,Mizutani H, Mishina S, Arai T, Sako T.
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Journal Title
J Vet Med Sci.
Volume: 74
Pages: 1527-1530
DOI
Peer Reviewed