2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22580382
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Research Institution | Beppu University |
Principal Investigator |
古川 謙介 別府大学, 食物栄養科学部, 客員教授 (90221556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 秀彦 別府大学, 食物栄養科学部, 准教授 (10435167)
林 毅 別府大学, 食物栄養科学部, 准教授 (40399811)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | mer遺伝子 / 水銀耐性菌 / bph-salエレメント / 接合型トランスポゾン / 脱ハロゲン / クロロフォルム |
Research Abstract |
本研究は環境浄化細菌の分解機能について、その進化と退化の実態を分子生態学的手法により、明らかすることを目的とする。 1.水俣湾より採取した弱水銀耐性菌8株について、merB(有機水銀のC-Hg結合切断酵素遺伝子)とmerA(水銀イオン還元酵素遺伝子)の存在と活性を検討した。調べた8株中、5株はmerBを保有しており、4株は酢酸フェニル水銀の分解により生じるベンゼンが検出された。merA遺伝子に関しては8株中、1株のみに存在が認められたが、8株全てMerA活性は認められなかった。 2.Pseudomonas pseudoalcaligenes KF707株とP. aeruginosa KF702株はきわめて類似したビフェニルおよびサリチル酸代謝遺伝子(bph-sal)を有している。本年度はKF712株のbph遺伝子の発現転写について検討した。その結果、両菌株のbph転写のメカニズムは異なっており、転移因子であるbph-salエレメントのbph遺伝子が宿主依存的に制御されていることが明らかとなった。 3.前年度までにクロロエテン脱塩素化細菌Desulfitobacterium hafniense Y51株は極低濃度のクロロフォルムにより、生育阻害を受け、脱ハロゲン遺伝子群が欠落する現象が判明した。そこで本年度は0-クロロフェノール脱ハロゲン菌、Desulfitobacterium dehalogenans JW/IU-1とD. hafniense DCB2株の2株、およびクロロエテン脱ハロゲン菌、D. hafniense TCE1株についてクロロフォルムの影響を検討した。その結果、3株全て、100μMクロロフォルムにより、生育が著しく阻害され、前者2株では脱ハロゲン遺伝子の転写が抑制され、TCE1株ではY51株と同様、脱ハロゲン遺伝子群の欠落が高頻度に生起した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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