2012 Fiscal Year Annual Research Report
Argonauteタンパク質MIWIとポリA鎖結合タンパク質による翻訳制御
Project/Area Number |
22580384
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柏原 真一 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (00254318)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 精子形成 / 翻訳制御 / Argonauteタンパク質 / MIWI/PIWIL1 / Y-boxタンパク質 / ポリ(A)鎖結合タンパク質 |
Research Abstract |
①MIWI/PIWIL1の機能解析 昨年度までの、lambdaNペプチド融合MIWIと6BoxB含有レポーターアッセイ系を用いたMIWIの翻訳における機能解析の結果、ホタルルシフェラーゼ(F-Luc) mRNAのORF下流にBoxB配列6個をタンデムに挿入した融合遺伝子 (F-Luc-6BoxB)に対しては、その翻訳を抑制した。しかし、F-Lucの代わりにウミシイタケルシフェラーゼ(R-Luc) mRNAを用いた場合、有意な効果は認められなかった。申請者らはまた、MIWIは翻訳抑制因子PAIP2をエフェクター因子として機能すると考えていたが、精巣抽出液をグリセロール密度勾配遠心を用いて分画したところ、両者は異なる分布を示した。これらの結果から、MIWIはポリソームにも分布し、またポリ(A)鎖結合タンパク質ともPAIP2とも結合するが、実際には翻訳には関与していないことが考えられた。 ②Y-boxタンパク質の機能解析 プロタミンなどの半数体特異的mRNAの3'非翻訳領域に結合するMSY2やMSY4は、精巣においてPABPCとともにおもにmRNP画分に存在することから、mRNAの保存と翻訳遅延にかかわっていると考えられている。これらタンパク質のlambdaN融合タンパク質とBoxB含有レポーターRNAを用いて、それらの翻訳におよぼす影響を培養細胞を用いて調べたところ、翻訳を活性化することが判明した。Y-boxタンパク質は、PABPCと直接結合することから、この翻訳活性化効果はPABPCをリクルートするためであると考えられる。このことはまた、精巣においてY-boxタンパク質が翻訳抑制的に機能するためには、ほかに協働因子が必要であることを示唆している。特異的抗体の作製が完了したので、免疫沈降法等により相互作用因子の探索を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Two functional forms of ACRBP/sp32 are produced by pre-mRNA alternative splicing in the mouse2013
Author(s)
Kanemori, Y., Ryu, J.-H., Sudo, M., Niida-Araida, Y., Kodaira, K., Takenaka, M., Kohno, N., Sugiura, S., Kashiwabara, S., and Baba, T.
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Journal Title
Biology of Reproduction
Volume: 88
Pages: 1-8
DOI
Peer Reviewed
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