2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22580389
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Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
竹之内 敬人 独立行政法人農業生物資源研究所, 動物生体防御研究ユニット, 主任研究員 (20292518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩丸 祥史 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, プリオン病研究センター, 主任研究員 (20355142)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プリオン / P2X7受容体 / ミクログリア |
Research Abstract |
病原体“プリオン”が感染細胞から近隣の非感染細胞へ細胞間を伝播するメカニズムは未解明である。本研究では、脳内でのプリオン拡散に重要な役割を持つミクログリアに注目し、ミクログリアで多く発現しているATP受容体ファミリーの1つP2X7受容体とプリオン放出機構との関連性に焦点を絞って検討する。本年度はプリオンを脳内接種したマウスにP2X7受容体アンタゴニストとして知られるBrilliant blue G (BBG)を投与して、プリオン病発症に対する効果について検討した。プリオン接種後、発症直前のマウスにBBGを1週間に3回の割合で3週間腹腔内投与した結果、脳内に蓄積する異常プリオン蛋白質量は有意に減少することがわかった。また、プリオン病発症に伴い脳のP2X7受容体発現量が増加するが、BBGの投与によってその増加が有意に抑制されることもわかった。しかしながら、プリオン病の病態を反映するシナプスの脱落あるいはアストロサイト・ミクログリア細胞の増殖(グリオーシス)は抑制されなかった。加えて、プリオン接種後のマウスの生存日数も延長されないことがわかった。これらの結果から、BBGには異常プリオン蛋白質蓄積を阻害する効果はあるが、少なくとも今回の実験条件においてはプリオン病に対する治療効果を認める事は出来なかった。プリオン病の病態進行におけるP2X7受容体の役割の解明には、BBGの投与条件のさらなる検討あるいは他のP2X7受容体アンタゴニストを用いたin vivoでの検討を継続する必要があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Cytochalasin D enhances the accumulation of a protease-resistant form of prion protein in ScN2a Cells: Involvement of PI3 kinase/Akt signalling pathway.2012
Author(s)
Takenouchi T, Iwamaru Y, Imamura M, Fukuhara S, Sugama S, Sato M, Mochizuki N, Hashimoto M, Yokoyama T, Mohri S, Kitani H
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Journal Title
Cell Biol. Int.
Volume: 36
Pages: 1223-1231
DOI
Peer Reviewed
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[Book] AUTOPHAGY: Cancer, Other Pathologies, Inflammation, Immunity, and Infection (CHAPTER: ROLE OF AUTOPHAGY IN P2X7 RECEPTOR-MEDIATED MATURATION AND UNCONVENTIONAL SECRETION OF IL-1β IN MICROGLIA)2013
Author(s)
Takenouchi T, Sekiyama K, Tsukimoto M, Iwamaru Y, Fujita M, Sugama S, Kitani H, Hashimoto M
Total Pages
four-volume series
Publisher
Elsevier