2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590010
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
石倉 稔 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (10146011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 康司 北海道医療大学, 薬学部, 講師 (80272962)
阿部 匠 北海道医療大学, 薬学部, 助教 (80453273)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | インドリルボレート / クロスカップリング / 抗腫瘍活性 / カロトリキシン / エリプチシン / パラジウム触媒 / 銅錯体 |
Research Abstract |
本年度は、インドリルボレートを用いる抗腫瘍性アルカロイドの短工程合成法の開発について検討を行った。 1. カロトリキシンA,Bの合成と抗腫瘍活性の評価 カロトリシンはシアノバクテリアから2000年に単離された抗生物質であり、強い抗腫瘍活性を示すことから注目を集めている。本研究では、インドリルボレートを用いるクロスカップリング反応を鍵反応とし、インドリルボレーとから5工程でカロトリキシンBの全合成を達成することができた。さらに、カロトリキシンAはカロトリキシンBの酸化により得ることができた。従来の合成法と比較して約半分の工程数であり、本合成法により、N-置換誘導体を数百mgのサンプルを入手することが可能となった。これら化合物を用いて抗腫瘍活性について評価を行った。 2. 抗腫瘍性アルカロイドエリプチシンの改良合成 エリプチシンは古くから知られる抗腫瘍性アルカロイドであり、数多くの研究が報告されている。先に、インドリルボレートを用いるクロスカップリング反応を鍵反応としてエリプチシンの短工程合成法を報告した。その際、クロスカップリングにより得られるトリエン中間体の環化によるピリドカルバゾール骨格の工程において低収率、スケールアップなどの問題が残されていた。本研究では、(CuOf)2トルエン錯体とPCCを組み合わせた新しいトリエン系の触媒的環化反応を見いだすことができた。本反応を用いることで、反応のスケールアップと収率の向上を行うことできた。さらに、従来の合成法では困難とされたエリプチシン誘導体の合成を簡便に行うことができ、その有用性を明らかとした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)