2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590014
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
羽田 紀康 慶應義塾大学, 薬学部, 准教授 (70296531)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 糖鎖合成 / 寄生虫 / 糖鎖抗原 / エキノコックス / ブタ回虫 / マンソン住血吸虫 / ビオチンタグ / ELESA |
Research Abstract |
当研究室では細胞表層における複合糖質糖鎖の機能解明の一助として、下等動物より得られる糖脂質や糖タンパク質糖鎖の化学合成を目指してきた。近年においては寄生虫の持つ糖鎖を化学的に合成することで、寄生虫感染患者に対する診断薬への応用を模索している。今年度は表題である『寄生虫感染診断薬を目指した糖鎖抗原の化学合成』の一環として1. エキノコックス(単包虫)E.granulosus 由来の糖タンパク質糖鎖の合成、 2. ブタ回虫由来糖鎖の合成 及び 3. マンソン住血吸虫由来糖タンパク質糖鎖の合成を行った。1. に関しては、これまでに多包虫 E. multilocularis より見出された五種類のオリゴ糖鎖を合成し、多包条虫患者血清に対する抗原性を調べたところ、Galα1-4Galβ1-3GlcNAc が強い相関を示した。しかし、単包条虫感染患者の血清とも弱いながら反応したことから、本年度は、単包虫より見出された糖鎖のうち、Galβ1-3Galβ1-3GlcNAc誘導体を脱保護した後、ビオチンプローブを導入して目的化合物を得た。一方、2.に関しては還元末端を2-トリメチルシリルエチル基で保護したGalβ1-3[GlcNAcβ1-4Galβ1-6]Galα1-3GalNAc 及びその前駆体4種を合成してきたが、ELESAで感度よく抗原性を調べる目的で還元末端をビオチンプローブに変更し追合成を目指した。これまでに5種類の糖誘導体を得、現在ビオチンプローブの導入を行っている。3はこれまでマンソン住血吸虫由来糖脂質を合成してきたが、今年度より糖タンパク質糖鎖に着目して合成を始めた。本一年でごく微量ではあるが六糖誘導体まで得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)