2012 Fiscal Year Annual Research Report
マグネシウムカルベノイドの化学を基盤とする分子構築の新手法開発
Project/Area Number |
22590021
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
佐藤 毅 東京理科大学, 理学部, 教授 (20089329)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | マグネシウムカルベノイド / カルベン / カルベノイド / 有機マグネシウム / スルホキシド / 不斉合成 / 1,5-CH挿入反応 / 有機合成 |
Research Abstract |
αークロロアルキルトリルスルホキシドあるいはαークロロビニルトリルスルホキシドとグリニヤール試薬とのスルホキシドーマグネシウム交換反応により様々なマグネシウムカルベノイドを生成させ、この反応活性種と求核剤あるいは求電子剤との反応により、以前には知られていない新規な分子構築法を開発した。 平成24年度に学術雑誌に投稿した研究成果を以下に列挙する。この研究によりマグネシウムカルベノイド類が極めて優れた反応活性種であることが認知され、これを契機に、比較的安定なカルベノイド種の化学が大いに進展すると考えられ、大きな成果を上げる研究と成った。 1.マグネシウムカルベノイドの1,5-CH挿入反応により複雑な多環式化合物の短行程不斉合成法の開発に成功した。2.マグネシウムカルベノイドの分子内アルキル化反応を見出し、多置換シアノシクロプロパン類の新規合成法を確率した。3.マグネシウムカルベノイドの求核性を利用するクロロシクロブタノン類の新しい合成法をみいだし、これを不斉合成法にまで展開した。4.マグネシウムカルベノイドの1,5-CH挿入反応により多置換テトラヒドロフラン類の新規合成法を見出した。この反応を含窒素化合物へと展開する努力を続けている。5.マグネシウムカルベノイド類の反応性の本質に迫るべくDFT計算を利用してカルベノイドの構造を検討した。その結果、カルベノイドの構造が通常とはかなり異なっている事が判明した。 その他多くの成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)