2012 Fiscal Year Annual Research Report
リサイクル型不斉アミノ化剤による多連続不斉炭素構築法の開発研究
Project/Area Number |
22590024
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
小関 稔 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (40465597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 正行 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (20239982)
細井 信造 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (60209236)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | tandem反応 / グリーンケミストリー / キラルアミン / 多連続不斉炭素 / Michael付加反応 / α-ヒドロキシ-β-アミノ酸 / 不斉プロトン化 |
Research Abstract |
近年、グリーンケミストリーの観点から環境に負荷を与えない環境調和型反応の開発が求められている。中でも一度の実験操作で複数の反応が進行するtandem型反応は、反応行程数や廃棄物を削減できることから重要な研究課題の一つである。このような研究背景のもと申請者は昨年度からキラルアミンの不斉Michael付加で生成したエノラートの酸化によるsyn選択的なα-ヒドロキシ-β-アミノエステル誘導体の合成を検討してきた。しかしながら昨年度の検討では目的のsyn選択的な反応の開発には至らなかった。本年度はこの問題を解決するため溶媒効果を中心に検討を行ったが、現在のところsyn選択的な反応の開発は至っていない。 一方、本年度は、α-置換-α,β-不飽和エステルを基質に用い、キラルアミンの不斉Michael付加で生じたエノラートを種々の求電子剤でトラップすることで全ての置換基が炭素からなる四級不斉炭素構築法の開発を目指して検討を行った。位に置換基を有する基質を用いたMichael付加反応では、基質がMichael付加に適したs-cis配座を取り難くなるため、反応性の低下が予想される。そこでまず初めにα-置換-α,β-不飽和エステルとキラルアミンの反応性を確認するため、不斉Michael付加で生じたエノラートの不斉プロトン化による二連続不斉炭素の構築について検討を行った。検討の結果、種々のα-置換-α,β-不飽和エステルをTHF溶媒中、-50℃でキラルアミンと反応させると反応は速やかに進行し、様々な置換基を有する基質について収率65-97%, major/minor = >91/<9の高い選択性で反応が進行することを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)