2012 Fiscal Year Annual Research Report
バイオフィルム感染症治療、歯周病予防のための表面修飾ナノ粒子薬物キャリアの設計
Project/Area Number |
22590044
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
山本 浩充 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (30275094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 光男 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40156790)
小川 法子 愛知学院大学, 薬学部, 助教 (80409359)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | バイオフィルム感染症 / ナノ粒子 / 表面修飾 / 抗菌剤 / ドラッグデリバリーシステム / 生分解性高分子 / キトサン |
Research Abstract |
PLGAナノ粒子を中心とした薬物キャリアの設計に加え、より粒子径が小さな高分子ミセルについて、バイオフィルムへの薬物送達挙動について検討を行った。評価は、前年度までに確立したヒドロキシアパタイト上に形成したバイオフィルムを用い、粒子吸着量の定量および共焦点レーザー顕微鏡観察により行った。 キトサンがバイオフィルムと正電的に相互作用でき、キトサンで修飾したPLGAナノ粒子はバイオフィルムへの吸着量が向上することを明らかにしたが、高分子ミセルにおいても、キトサン修飾した高分子ミセルは未修飾のミセルに比べてバイオフィルムへの吸着量が増大した。さらに、従来のPLGAナノ粒子に比べ、高分子ミセルはより多くの粒子がバイオフィルムに吸着可能であった。この理由として、PLGAナノ粒子の粒子径が約390nmであったのに対し、高分子ミセルの粒子径が約80nmと微細であったことが挙げられる。バイオフィルムの構造はスポンジ状で、より微細な粒子ほど、構造の深部にまで侵入することが可能となり、吸着量が増大したものと考えられる。これらによってより効率良く抗菌剤をバイオフィルム形成菌に送達可能となり、難治性の感染症治療に有用であると考えられる。 バイオフィルム分解酵素を封入したナノ粒子について、抗菌剤と共にバイオフィルムへの投与を試みたが、期待していたような効果は得られなかった。この理由として、酵素のサイズが大きいため、ナノ粒子からの放出が遅く、有効にバイオフィルムを分解することができなかったのではないかと推察している。酵素を粒子とは別に投与するなど、適用方法の改善などが必要であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)