2010 Fiscal Year Annual Research Report
ADAM型出血毒素による新規の信号伝達と細胞機能の解明
Project/Area Number |
22590061
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
荒木 聡彦 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (80242808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 均 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60158946)
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Keywords | ADAM / 細胞骨格 / 出血 / 毒素 |
Research Abstract |
ヘビ毒ADAMによる形態変化の特徴を細胞骨格や脂質の分布の蛍光イメージングにより調査し、この構造のいくつかの分子的特徴を確立した。 その結果、アクチン骨格分布に大きな変化が起こり、大規模な再配置が行われていた。再配置の結果、非常に特徴的なアクチン構造を形成した。 また、脂質分子の再配置も起こり、特徴的な分布をし、形態変化の特異性を裏付けた。 ヘビ毒ADAMによる細胞への、このような特異な構造を形成する形態変化の誘導は、がんや神経系における細胞骨格の制御の研究にも重要であると考えられる。また、ADAMによるこのような細胞応答や、その抑制剤は、新しい薬剤の開発にも重要であると考えられた。 そこでこの知見の薬剤開発への利用についての特許を出願した。この特許出願については、既に出願していた特許を用いて、国内優先権により一つの特許にまとめた。 現在、このような形態変化に関わる分子群の特定、またそれらを制御する主要な分子の特定を行っている。
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