2012 Fiscal Year Annual Research Report
脂質ナノキャリアーの粘膜ワクチンアジュバントとしてのIL-6産生機構の解明
Project/Area Number |
22590073
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
新槇 幸彦 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90138959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根岸 洋一 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (50286978)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リポソーム / 粘膜ワクチン / アジュバント / IL-6 / ナノキャリアー |
Research Abstract |
申請者らは正電荷脂質であるDOTAPおよびDC-Cholで構成される正電荷リポソームが粘膜免疫賦活化作用を有し,そのアジュバント作用発現にIL-6が必須のサイトカインであることをこれまでに明らかにしている. さらに,本正電荷リポソームによるIL-6産生機構の詳細をGM-CSFに注目し検討を加えた.マウスnasal passage 細胞に市販のGM-CSFを添加したところ,有意に高いIL-6産生が認められた. さらに,本リポソームをマウス経鼻投与し,nasal passageにおいてGM-CSFの誘導を,mRNAおよびタンパクレベルで明らかにした. これらの知見から,本正電荷リポソームによるIL-6産生にGM-CSFが深く関わることが示唆された. 当該年度, DOTAP/DC-chol投与によるIL-6産生細胞に関して検討を加え, CD4陽性T細胞であることを示唆する結果を得た. さらにDOTAP/DC-cholによって増加するCD11b陽性細胞にIL-6受容体が発現することを明らかとした. CD11b抗原は一般に樹状細胞やマクロファージ, B細胞などに発現していることから, CD11b陽性細胞におけるこれらの細胞表面抗原の発現について検討したところ, 全て低レベルであった. 腸管などの粘膜には, B220発現が低レベルである特殊なB1細胞が存在することが報告されていることから, B1細胞の表面抗原であるCD5の有無について検討し, CD5を発現しないB1細胞である可能性が示唆された. さらにDOTAP/DC-chol投与群において増加したCD11b細胞はIgA産生細胞へと分化が誘導されたことから, DOTAP/DC-chol投与によりCD4陽性T細胞からIL-6が産生され, IL-6受容体を発現するCD11b陽性細胞がIgA産生細胞へと分化する可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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