2013 Fiscal Year Annual Research Report
休止期の毛包に高発現する細胞増殖因子は毛成長をどのように制御するか?
Project/Area Number |
22590078
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
今村 亨 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 研究グループ長 (80356518)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 細胞増殖因子 / 毛成長周期 / 休止期 / FGF / シグナル / 受容体 / 毛包 / コンディショナルノックアウト |
Research Abstract |
本研究では、マウスの休止期毛包において高発現することを見出した細胞増殖因子FGF18が、周期的な毛成長とどのように関わるかを明らかにすることを目的とする。この目的を達成するために、①皮膚特異的にFgf18遺伝子をノックアウトしたマウスをCre-loxP法により作成してその表現型など生物現象を解析すること、②毛包構成細胞の増殖分化とin vitro毛包形成へのFGF18の影響を解析すること、③脱毛症とFGF18の関連を解析すること、を通期の研究内容とした。平成24年度までに、表皮・毛包特異的にFgf18遺伝子を欠損するコンディショナルノックアウト(Fgf18cKO)マウスを作成し、交配を重ねて多数のホモFgf18cKO個体を取得し、その背部体毛に関する表現型を解析した。平成25年度には、バッククロスを実施して系統純化を図った。これらマウスの毛成長に関する表現型を、成長ステージの異なる個体を用い複数の方法で観察した。その結果、生後8週齢で野生型マウスでは毛周期が第一休止期にあるところ、ホモFgf18cKOマウスでは第二成長期が開始すること、成熟個体の野生型マウスでは3-8週間ほど持続する毛成長周期の休止期が、ホモFgf18cKOマウスでは劇的に短縮し1週間ほどになることを確認した。また野生型マウス成熟個体の毛周期の成長期にFGF18を皮下投与すると、毛成長を強く阻害することを確認した。これらの結果から、Fgf18がマウス背部毛包の休止期を維持する決定的に重要な因子であることを示した。平成25年度にもこれらの結果を総合的に考察し国際研究皮膚科学会において発表し、多くの興味を集め今後の研究展開に役立つ知見を得た。本研究期間の通期として、研究成果は、複数の国内外学会における招待発表、複数の特許出願、新聞などの報道として発信した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)