2012 Fiscal Year Annual Research Report
心筋梗塞時におけるG蛋白質共役7回膜貫通型受容体キナーゼ5の役割解明
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22590083
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
仲矢 道雄 九州大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (80464387)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 心臓 / G蛋白質共役型7回膜貫通型受容体キナーゼ / 心筋梗塞 |
Research Abstract |
G蛋白質共役型7回膜貫通型受容体キナーゼ(GRK)は7回膜貫通型G蛋白質共役受容体をリン酸化し、脱感作へ導くキナーゼとして知られてきた。GRKファミリーは現在7種存在し、心臓においては特にGRK2,5が豊富に発現することが知られている。しかしながら、GRK5の心不全時における役割はあまりよくわかっていない。そこで本研究では心筋梗塞時におけるGRK5の役割を明らかにすることを目的とした。昨年度までにマウスに心筋梗塞モデル作成処置(冠動脈左前下行枝の結紮)を施すと、処置後の心臓においてGRK5のmRNA量、タンパク量が約2倍程度に増加すること、およびGRK5のKOマウスは野生型(WT)のマウスに比べ、心筋梗塞モデル処置後の生存率に有意な差が認められることを明らかにした。心筋梗塞処置後の心臓においては壊死した細胞領域を補填するために線維芽細胞による線維化が起こる。私は、梗塞処置後の心臓の線維化の程度の違いが生存率の違いをうみ出す原因である可能性を見出した。これらの結果を踏まえ、平成24年度はさらに解析を進めた。線維化にはそれに先立って起こる、炎症が大きな影響を及ぼす。そこでまず、WTマウスとGRK5KOマウスの梗塞処置後の心臓における炎症の程度をリアルタイムPCR法により比較した。その結果、梗塞処置後3日目のGRK5KOマウスの心臓においては、WTマウスに比べ、炎症性サイトカイン量の上昇が減弱していることが明らかとなった。この結果に対応し、炎症の程度の指標になるリン酸化p65に対する抗体によって梗塞処置後の心臓切片に対して免疫染色を行ったところ、GRK5KOマウスではp65リン酸化量がWTマウスに比べ、減少していた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)