2012 Fiscal Year Annual Research Report
脳の発達におけるPDZ分子MAGI-1の性状機能解析
Project/Area Number |
22590097
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
森下 理香 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 神経制御学部, 研究助手 (30393135)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 神経栄養因子 / 神経細胞 / アダプター分子 |
Research Abstract |
膜結合性グアニル酸キナーゼMAGI(membrane-associated guanylate kinase with inverted orientation)ファミリー分子には、MAGI-1、MAGI-2、MAGI-3の3種類が存在する。これらのうち、MAGI-2に関しては、神経伝達物質受容体と結合することなど、神経組織における機能解析が進んでいるが、MAGI-1については、非神経細胞の細胞接着を制御する機能が知られているのみで、神経組織における機能はほとんど分かっていない。昨年度までに私共は、MAGI-1がPC12細胞のNGF依存的な突起伸長を制御すること、p75NGF受容体とアダプター分子Shcと結合することおよびこれらの分子の相互作用に必要な領域等について明らかにした。今年度は、PC12細胞においてNGF刺激により活性化され、突起伸展と関連する細胞内情報伝達経路とMAGI-1の関連について検討した。PC12細胞では、NGF刺激によるShc-Ras-Raf-ERKといった一連の細胞内情報伝達経路の活性化が突起伸展に重要であることが知られている。まず、NGF依存的なShcの活性化(リン酸化)とMAGI-1の関連について検討した。PC12細胞においてMAGI-1をRNAi法によりノックダウンしたところ、NGF依存的なShcのリン酸化は抑制されることが分かった。次に、NGF依存的なERKの活性化(リン酸化)とMAGI-1の関連について検討した。その結果、MAGI-1をノックダウンしたPC12細胞ではNGF刺激によるERKの活性化は抑制されていた。これらのことから、MAGI-1はp75NGF受容体およびShcと複合体を形成し、NGF刺激依存的なShc-ERK経路の活性化を調節し、突起伸展を制御していると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Cell biological characterization of a multidomain adaptor protein, ArgBP2, in epithelial NMuMG cells, and identification of a novel short isoform.2012
Author(s)
Murase K, Ito H, Kanoh H, Sudo K, Iwamoto I, Morishita R, Soubeyran P, Seishima M, Nagata K.
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Journal Title
Med Mol Morphol.
Volume: 45
Pages: 22-28
DOI
Peer Reviewed
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