2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規TEMPO誘導体をMRI造影剤とするオルガネラ酸化ストレスイメージング
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22590103
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 秀彦 名古屋市立大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (80281674)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 薬学 / 有機化学 / ストレス / 分析科学 / 細胞・組織 / 活性酸素種 / 酸化還元 |
Research Abstract |
本研究計画では、オルガネラ特異的酸化ストレスプローブの開発とそれを用いたIn vivo酸化ストレスイメージング手法の開発を行うことを目指している。 これまでに合成した、細胞核選択的酸化ストレスプローブ化合物(酸化ストレスセンサー部であるラジカル構造が蛍光性官能基部であるベンツイミダゾールの近傍に結合させ、かつ、この位置に酸化ストレスセンサー部構造を2つ導入した化合物で、DNA結合によって蛍光変化がより大きくなる特性を有する化合物)を基に、昨年度の解析結果を参考に、ラジカルによる蛍光変化(蛍光消光作用)がより大きく、蛍光・ESR・NMRいずれの計測にも酸化ストレス応答性となる化合物の開発に取り組んだ。ラジカル基が1つの場合でもラジカル基と蛍光基の位置関係をさらに接近させることで効率的なラジカル消光作用を期待し、また、ラジカル部自体でESR・NMRシグナル変化をおこすことを期待した化合物を設計した。既に、実験動物(マウス)を用いてESRによるIn vivoイメージング計測で画像取得に成功し、MRI観測緩和時間への効果が期待できる蛍光性化合物のラジカル基と蛍光性官能基のリンカーをアミノ基とした化合物の合成を行ったところ、ラジカル基を保持したままの化合物は極めて低収率となり、合成手順を改良する必要があることが判明した。このため、合成手順の改良とともに分子設計を一部変更し、ラジカル基と蛍光基が融合した構造を設計した。化合物を合成し次第各種測定を行って生体系への応用を行う。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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