2012 Fiscal Year Annual Research Report
PKCetaを分子標的とした新規抗炎症治療法の開発
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22590105
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
大場 基 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 講師 (70297018)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 分子標的薬 / PKC |
Research Abstract |
protein kinase C eta(PKCeta)は、皮膚等の上皮組織に高発現するCキナーゼであり、この遺伝子の過剰発現によって、マウス皮膚には著明な炎症性病態が誘導される。そこで、PKCetaを分子標的とし、その発現或いは酵素活性を阻害することで炎症を抑制する新規抗炎症治療法の開発を目指した。特に皮膚に生じる炎症性疾患である乾癬、アトピー性皮膚炎に対する新規分子標的治療法の開発を目的とした。 本年は、キナーゼネガティブ型PKCetaアデノウイルスベクターによって、極めて有効にアトピー性皮膚炎モデルマウスNC/Ngaの炎症病態が改善することを見いだした。また、初代培養ケラチノサイトやヒト不死化ケラチノサイトHacaTを用いて、PKCetaをターゲットとしたsiRNA配列のスクリーニングを行い、その発現を15%以下に抑制する配列を見いだした。また、その配列を標的としたshRNA発現レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクターを構築し、ケラチノサイトでPKCetaの発現抑制が可能である事、PKCeta shRNAアデノウイルスベクターがNC/Ngaマウスの炎症症状を減弱させることを確認した。 更に、PKCeta mRNA転写活性を指標として、遺伝子発現抑制物質の網羅的探索を行った。現在のところ、特異的抑制物質の発見には至っていないが、今後更に対象を広げ、抗炎症作用を有する低分子物質を見いだしたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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