2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590109
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Research Institution | Osaka University of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
和田 俊一 大阪薬科大学, 薬学部, 准教授 (30278593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦田 秀仁 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (80211085)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Aib / 膜透過性ペプチド / ヘリックス / 核酸医薬品 / アンチセンス |
Research Abstract |
1.TV-XIIaの構造改変と細胞内取り込み能の検討:TV-XIIaの分子内アミノ酸残基を,コンフォメーションを考慮しながら他のアミノ酸に置換したTV-XIIa蛍光ラベル化類縁体の細胞膜透過性を検討した.TV-XIIaアミノ酸配列中,1,5,9番目に位置するAib残基をAlaに置換したペプチドは膜透過性が減少し,6,10番目に位置するPro残基をAibに置換したペプチドは膜透過性が向上することが分かった.最も顕著な膜透過性を示したペプチドのアミノ酸配列は,Ac-Aib-Asn-Ile-Ile-Aib-Aib-Leu-Leu-Aib-Aib-Ile-Cys(F)-NH2(Ac:acetyl; F:fluorescein)で,もとのペプチドTV-XIIaの18倍の膜透過性を示した.またTV-XIIa類縁体のコンフォメーションを検討する目的でCDスペクトルを測定すると,膜透過性が強いペプチドほどヘリックス含量が高いことが分かり,最も膜透過性の強い上記のペプチドでは86%のへリックス含量を有していることが分かった. 2.Aib含有両親媒性ヘリックスペプチドによる核酸の細胞膜透過性とアンチセンス効果:Aib含有両親媒性ヘリックスペプチドによる核酸の細胞膜透過性について2種類の細胞(A549, NIH3T3)を用いて検討を行った.静電的に結合したAib含有両親媒性ヘリックスペプチド-蛍光ラベル化20merオリゴヌクレオチド複合体は,2種類の細胞に於いて,細胞膜を透過し細胞内に移行していることが分かった.細胞膜透過メカニズムはエンドサイトーシス機構であることが分かった. 3.核酸の最良の取り込み方法の確立:研究期間3年で得られた結果から,ペプチドのアミノ酸配列中,Aib残基を組み込むことによって,膜透過性の向上を引き起こすことが分かり,核酸の細胞内デリバリーへの可能性を示すことができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)