2012 Fiscal Year Annual Research Report
疎水性を指標としたソマトスタチン配列を有する抗腫瘍活性化合物の探索
Project/Area Number |
22590111
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
津田 裕子 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (10098478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水品 善之 神戸学院大学, 栄養学部, 准教授 (20307705)
宮崎 杏奈 神戸学院大学, 薬学部, 助教 (00340919)
横井 利夫 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (50122255)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 抗腫瘍活性 / 疎水性 / ソマトスタチン配列 / DNA polymerase 阻害 |
Research Abstract |
1、新規DNA polymerase (pol) 阻害剤の発見: ソマトスタチン(SS-14)誘導体であるTT232由来の小分子ペプチド群(X-Tyr-D-Trp-Y)のなかから, 強力なpol阻害活性を有する化合物を発見した. 親化合物であるBoc-Tyr-D-Trp-1-naphthylamideを基本骨格とし, D-TrpをIleやPheなど疎水性アミノ酸で置換した化合物はpolβのみを選択的に強く阻害した. また,これらはヒト大腸ガン細胞(HCT116 cells)に対しても有効に抗腫瘍活性を示し, 優れた抗ガン剤としての可能性を示すことができた. 2、生物学的活性化合物を内包するナノ構造の構築:ペプチド(X-Tyr-D-Trp-Y)のXおよびYに疎水性基を導入した: ① X = 1-Adamantanecarbonyl, 1-Adamantaneacetyl; Y = NH2 (YO-131, 132),②X = 1-Adamantanecarbonyl; Y = Lys-NH2, ③X = Stearoyl-linker; Y = Lys-NH2 (YO-135).ヒト大腸がん細胞 において増殖抑制活性を測定したところTyr-D-Trp配列への疎水性基の導入はC末端, N末端いづれでも有効であることが示唆された. 一方,Tyr-D-Trp-Lys配列のN末端にリンカーを介してN末端にステアリン酸を導入したYO-135はYO-131およびYO-132とほぼ同等のがん細胞増殖抑制活性を示し,Tyr-D-Trp-Lys配列と脂肪酸の組み合わせにより,がん細胞増殖抑制活性を示す化合物を設計できることを明らかにした.さらに,YO-135は純水中で臨界ミセル濃度(1.1 x 10-5 M)を示し, 生物学的活性化合物を内包するナノ構造の構築を確認することができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)