2010 Fiscal Year Annual Research Report
棘皮動物由来骨粗鬆症改善効果物質の再構築と構造活性相関
Project/Area Number |
22590112
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
稲垣 昌宣 安田女子大学, 薬学部, 講師 (90274480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 美雄 安田女子大学, 薬学部, 教授 (70025716)
森本 千恵 安田女子大学, 薬学部, 講師 (10332826)
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Keywords | 生体分子 / 生理活性 / 骨粗鬆症 / 棘皮動物 |
Research Abstract |
平成22年度は研究課題対象動物の確保のため、沖縄県国頭郡本部町瀬底島沿岸部にて採集活動を行い、オニヒトデ(約6kg)、アオヒトデ(約8kg)が得られた。試料動物の確保は本課題の根本であり、たいへん重要な事項である。しかしながらスケジュールの都合により11月下旬の採集となったため、オニヒトデは地元漁協による駆除の直後であり、多くは得られなかった。必要に応じて来年度の採集も計画している。 得られた動物のうち、オニヒトデについてクロロホルム・メタノール混液により抽出し、抽出液を濃縮して得られたクロロホルム・メタノール抽出エキスを水と酢酸エチル・ブタノール混液により分配、さらにその水層を水飽和ブタノールによる分配を行い、極性に応じた分画を行った。得られたそれぞれの画分には、目的化合物が含まれていることをTLCにより確認した。 また、以前より遂行している南氷洋産ヒモムシの成分研究について、その目的化合物は本課題と同様のスフィンゴ糖脂質であり、その分離と構造決定について日本薬学会第131年会において発表を行った。南氷洋産ヒモムシのセレブロシドは、これまで研究対象としてきた日本近海産の棘皮動物由来セレブロシドと比較すると、構成糖をグルコースではなくガラクトースとすること、構成脂肪酸・長鎖塩基に不飽和結合が多く含まれることなど、興味深い知見が得られた。
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Research Products
(1 results)