2012 Fiscal Year Annual Research Report
創薬に向けたヒト由来アセチルCoAカルボキシラーゼの活性化機構の解明
Project/Area Number |
22590113
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
国島 直樹 独立行政法人理化学研究所, タンパク質結晶構造解析研究グループ, グループ副ディレクター (70415149)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 生活習慣病 / 脂肪酸生合成 / 結晶構造解析 / X線回折 / 酵素 / タンパク質 / 立体構造 / 薬物設計 |
Research Abstract |
生活習慣病は、脂肪酸生合成の律速段階を触媒する酵素複合体「アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)」の「ビオチンプロテインリガーゼ(BPL)」による酵素的活性化を制御することにより、原理的には解決可能である。具体的には、ACCの活性中心を構成する「ビオチンカルボキシルキャリアプロテイン(BCCP)」のBPLによるビオチン化を薬剤によって制御する。この原理により生活習慣病の予防または治療に関する薬剤を開発するためには、これらのタンパク質の結晶構造を決定し、構造に基づく薬物設計によるリード化合物探索を行うのが良い。哺乳類はACC1およびACC2という2種類の類似したACCを持っており、生活習慣病の予防または治療のためにはACC2を選択的に抑制する必要がある。そこで、ACC1とACC2のそれぞれに対応する二種類のBCCP(BCCP1およびBCCP2)とヒトBPL(hBPL)の遺伝子からタンパク質試料を調製し、構造解析を行う計画である。これまでにBCCP1・BCCP2・hBPLの遺伝子を合成し大腸菌の大量発現系を構築したところ、概ね不溶性の封入体として発現した。平成24年度(本年度)は、それぞれのタンパク質についてさらなる試料調製の検討を行った。 まず、Hisタグを付加したBCCP1・BCCP2・hBPLに関して、封入体として発現して可溶化・精製する方向で検討を行ったが、変性巻き戻しで可溶化できる条件が見つからなかった。また、ジスルフィド架橋による不溶化を防ぐため、各タンパク質のシステインをアラニンに置換した変異体を作成し発現を試みたが、やはり不溶性の封入体として発現した。その他N末端を削ったコンストラクトやGFPフュージョンも試したが、改善は見られなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)